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大正動物医療センターニュースレター【2016年8月号】

2016-07-22 11:43:34 | コラム
ゲリラ豪雨に注意!



 毎年頭を悩ますのがゲリラ豪雨です。
今シーズンのピークは8月初旬と8月下旬と予想されています。
被害を減らせるように対策していきましょう。
 
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■目次
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1.皮膚病に気を付けてください!
  ・皮膚はとてもデリケート
  ・自宅でできるスキンケア
  ・皮膚にやさしいシャンプーの仕方

2.学べるワンニャンクイズ

3.プチ情報
  ・ワンコのイラスト入り表札だワン!
  ・シャワー? 余裕だニャン!

4.ワンニャン♪クッキング
  ・いわしの香草パン粉焼き
  ・かきたまスープ

5.夏風邪に注意しましょう
  ・冬の風邪との違い
  ・夏風邪を引いてしまったら
  ・夏風邪の予防

6 本の広場
  ・猫とわたしの終活手帳


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▼ 皮膚病に気を付けてください! ▼
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皮膚は様々な刺激(日光、暑さ寒さ、ほこり、細菌など)から体を守ったり、
体温を調節したりと大切な役割がいくつもあります。
夏場は気温が上がり、皮膚トラブルが増えてくる時期です。
ワンちゃん、猫ちゃんの皮膚の状態に注意して下さい。


<皮膚はとてもデリケート>

 ワンちゃん、猫ちゃん、人の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で構成されています。
体の一番表面にある表皮は、外の刺激から体を守るバリアの役割がありますが、ワンちゃん、猫ちゃんの表皮は人に比べるととても薄いです。
人では赤ちゃんの表皮は大人の半分くらいの厚さです。
ワンちゃん、猫ちゃんは人の赤ちゃんよりもさらに薄く、0.1mm以下と言われています。
それゆえ、それだけ刺激に弱く、デリケートだということです。
 また、ワンちゃんは元々皮膚が弱アルカリ性の環境で(人は弱酸性)、細菌が繁殖しやすいようです。




<自宅でできるスキンケア>

<1>皮膚の状態を日々確かめる
  →健康な皮膚は白っぽいピンク色

<2>ブラッシング
  →ムダ毛を取り除き、もつれた毛をほどくことで体表の通気性が良くなり、皮膚蒸れを抑えます。
   被毛についた汚れもある程度落ちるので、シャンプーの回数を減らすことができます。



<3>シャンプー
  →通常のペット用シャンプー剤は被毛の汚れを落として保護するヘアケアの成分が中心です。
   スキンケア用のシャンプーを使用することで、被毛と皮膚の両方を丈夫で健康に保ち、トラブルを抱えた皮膚も徐々に改善していくことができます。
  ※猫ちゃんは自分で毛繕いを頻繁に行うため、皮膚は比較的清潔です。
   必ずしもシャンプーは必要ではありません。



<皮膚にやさしいシャンプーの仕方>

<1>地肌をじっくりぬらす
  →30℃くらいのぬるま湯で、できれば5分ほどかけて地肌までしっかり濡らします。
   ゆっくりと肌を濡らすことで角質が柔らかくなり、シャンプー剤のスキンケア成分が浸透しやすくなります。

<2>シャンプー剤は泡立ててから
  →シャンプー剤を手である程度泡立ててから、全身になじませます。
  指の腹で地肌をマッサージするように5~10分くらいかけて、優しく洗いながら浸透させます。

<3>充分にすすぐ
  →しっかりすすいで汚れや余分なシャンプー成分を洗い流します。

<4>ドライヤーで乾かす
  →まずはタオルで十分に拭き取ります。
   そしてドライヤーで乾かします。
   温風でやけどさせないように、適宜冷風も取り入れてください。
  ※暑いからすぐ乾くだろうと、乾かさずに直射日光に当てたままにすると、
   蒸れることで熱が体の中にこもり、熱中症などを引き起こすこともあります。
   また十分に皮膚を乾かせないことで細菌が繁殖するなど、皮膚病になりやすくなったりします。

皮膚と食事の関係



① 皮膚は全部集めると体重の20%の重さを占める(小型犬の場合)、大きな組織です。大型犬の場合15%ほど。
② 健康な皮膚を維持するためには、栄養素(タンパク質)の約30%が利用されます。
③ ワンちゃんや猫ちゃんの場合、約21日で皮膚の古いものと新しいものが入れ替わります。(人だと28日)

⇒健康な皮膚に生まれ変わるためには、栄養バランスの取れたフードを与えることが大切です。また、食事を変えてから皮膚の改善までには時間がかかります。食事を変えてから約1ヶ月後に皮膚と被毛の状態を確認してみましょう。


シャンプーの頻度や種類、食事は、皮膚状態や年齢などによって異なります。
まずは動物病院に相談してください!




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▼ 学べるワンニャン語クイズ ▼
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問題1:ほかの犬のおしっこのニオイから犬はどんな情報がわかるでしょうか?
(答えは最後に書いてあります)



<1> 性別
<2> 犬種
<3> 動物種


問題2:夏のベッドとして、猫ちゃんのために快適な環境を作るコツは何でしょう? 
(答えは最後に書いてあります)



<1> 床に近い、低い位置に寝床を作る
<2> 暑い日でも毛布を用意する
<3> クーラーの風が良く当たる場所にベッドを置く


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▼ プチ情報  ▼
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<1>ワンコのイラスト入り表札だワン!
  

 ワンちゃんのイラストを彫刻したワンちゃんのイラスト入り表札「いぬずかん『ワン札』」が発売しました。
猫ちゃんのイラスト入りはんこ「ねこずかん」の発売後、「犬のハンコもほしい!」という全国の犬好きからのリクエストに応えて登場したワンちゃんのイラスト入りはんこ「いぬずかん」。
リクエストが殺到し、6月末で45種類の犬種(ワンちゃんのポーズ15種類と合わせて60種類)の品揃えとなりました。
「ワン札」は、その「いぬずかん」と同じく60種類のワンちゃんイラストから作ることができます。
表札で思う存分、犬好きをアピールしてみませんか?


<2>シャワー? 余裕だニャン!



 猫ちゃんといえば「濡れるのを嫌う」というイメージがありますが、
気持ちよさそうにシャワーを浴びる猫ちゃんの動画がInstagramに投稿されて話題となっています。
スコティッシュフォールドとみられる猫ちゃんにシャワーをかけているのですが、嫌がるどころか余裕の表情を浮かべています。
顔に水がかかろうが、ゴシゴシされようが動じることのない猫ちゃん。君の本能はどこへ行ったんだ……!
例外的に水が大好きな猫ちゃんも存在するようですが、多くの品種については頻繁に入浴させる必要はないそうです。


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▼ ワンニャン♪クッキング ▼
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皮膚のトラブルに!
 いわしの香草パン粉焼き



 <材料> (10㎏成犬1回分)
 いわし 2尾
 ホールトマト(缶詰) 大さじ4
 にんにく 少々
 タイム(小松菜でもOK) 少々
 オリーブ油 大さじ1
 パン粉 大さじ1

<手順>
 1、 いわしを手で開き、3つに切って耐熱容器に並べる。
 2、 細かくしたホールトマト、にんにく、タイム、オリーブ油を混ぜ、1にかける。
 3、 パン粉をふりかけ、200度のオーブンで15分焼く。



猫ちゃんが下痢でお困りの時に 
かきたまスープ



<材料>(3~5㎏の成猫1回分)
 鶏ひき肉 120g
 豆腐 60g
 野菜類 40g(しめじ、キャベツ、にんじん)
 卵 1個
 にぼし 適量(だし用)
 オリーブ油 適量
 片栗粉 適量
 水 100㏄

<手順>
 1、 しめじ、キャベツ、にんじんをみじん切りにする。
 2、 鍋に水と煮干しを入れ、だしを取る。
 3、 鶏ひき肉をオリーブ油で炒めて、2を入れ、1を加えて煮込む。
 4、 野菜類が柔らかくなったら片栗粉でとろみをつけて小さく切った豆腐を加え、溶いた卵を回し入れる


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▼ 夏風邪に注意しましょう! ▼
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 海水浴やキャンプなど楽しい予定があるのに、腹痛やのどの痛み、熱などの「夏風邪」にかかってしまうことがあります。
「夏風邪」にかからないための予防策を見ていきましょう。


<冬の風邪との違い>

 感染するウイルスの種類が異なります。
多くのウイルスは寒くて乾燥した環境を好み、そういったウイルスによってかかるのが「冬の風邪」です。
中には暑くて湿気が高い夏の環境を好むウイルスがあり、このウイルスに感染すると「夏風邪」になります。


<夏風邪を引いてしまったら>

■薬・・・特効薬はないので、対症療法となります。熱やのどの痛みを抑える治療が中心となります。

■水分・・・脱水症状に注意して、水分は十分に取りましょう。イオン飲料水がおすすめです。

■食事・・・炭水化物や良質のタンパク質などの、消化の良いものを少しずつ取るようにしましょう。

■睡眠・・・厚い布団にくるまって汗を無理やり出すのは、体力を消耗してしまう


<夏風邪の予防>

<1> 手洗いを習慣にする
<2> クーラーによる冷えに注意
<3> 人ごみを避ける
<4> 適度な運動
<5> 十分な休養をとる
<6> しっかり栄養をとる
<7> 入浴で清潔を保つ




まだまだ暑い日が続きます。
夏風邪にかからないように生活習慣に気を付けましょう!


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▼ 本の広場 ▼
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猫とわたしの終活手帳
 (トランスワールドジャパン)


 高齢化が進んでいる昨今、人間社会だけでなく、ワンちゃん社会、猫ちゃん社会でも同様に高齢化が進んでいます。
医療の進歩や食事の改良により、またそういった適切な医療、食事をワンちゃん、猫ちゃんに提供する飼い主が増えたことにより、寿命が年々伸びていっています。
ワンちゃん、猫ちゃんと飼い主との関係は、単なるペットではなく家族の一員となるほど深い存在になっております。

本書は猫ちゃんにフォーカスし、
「長寿ネコと飼い主との新しい関係の在り方、お別れの仕方」
を提案しています。

 高齢猫ちゃんと暮らしている飼い主は遠くない未来に、健康管理、介護、高齢猫のがん治療、安楽死、お別れ、ペットロスなど悩める問題にぶつかります。
そんな時迷わないために、12歳以上の高齢猫ちゃんとの接し方について、具体的に何を考えるべきか、何を準備すれば良いか、どんな心構えが必要か、最期まで幸せに長生きしてもらうための情報を、猫専門病院院長である著者の視点から、わかりやすく解説してあります。
命の尊さを教えてくれる猫ちゃんと学ぶ、別れのレッスンです。
高齢猫ちゃんと暮らしている方も、猫ちゃんと暮らし始めたばかりの方も、家族である猫ちゃんとの残りの人生(猫生)をより大事にしたくなる1冊です!



≪本の目次≫
一章 12歳からの猫生活
二章 12歳からの病気ケア
三章 12歳からの暮らしの心得
四章 最期のお別れ
五章 どうしても忘れられない
六章 書き込もう ~猫とわたしの約束ノート



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▼ 学べるワンニャン語クイズ(解答) ▼
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問題1
<1>性別
犬は自分の縄張りを主張するために、おしっこをして自分のニオイをつけます。
そして他の犬のおしっこのニオイをかぎ取り、どんな犬のものなのか情報取集します。
性別の他、体格はどのくらいか、知っている犬かどうか、といったこともわかるようです。


問題2
<2>暑い日でも毛布を用意してあげる。
冷たい空気は低いところにたまるので、人間の体感温度よりも冷えてしまいます。
キャットタワーなども活用して高い場所にも寝床を作ってあげましょう。
また、猫が寒いと感じたら毛布にくるまれるようにするなど、自分で快適な温度を選べるような環境を作ってあげましょう。



詳しくは、大正動物医療センターまで

〒551-0003 大阪市大正区千島2-1-7
TEL 06-6551-5106
http://www.taisho.animal-clinic.jp/
* 動物医療を通じて全ての人に幸せを *


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