大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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尿石症(シュウ酸カルシウム )

2006-02-28 21:49:47 | 不適切な排尿行動(尿を垂れ流す)

原因

症例によっては無症状。 尿石の位置、大きさ、数による。 腎結石の症例は典型的には無症状であるが、持続的な血尿を示す場合がある。 尿石による尿管閉塞を起こした猫では、反対側の腎臓は小腎症で、かつ閉塞を起こした同側の腎臓は水腎症となって、しばしば急性尿毒症を呈する。
頻尿、排尿障害、血尿などの膀胱結石あるいは尿道結石の典型的症候。
腎不全の猫では、腎結石あるいは尿管結石がよくみられる。
腹部あるいは尿道の触診による膀胱結石の発見。ただし尿石が触知されなくても尿石は除外されない。
肥厚し収縮した膀胱壁が、特に猫で触知される。
動物が完全な尿道閉塞を起こしていれば膀胱は膨大している(猫でより多い)。
不整形の膀胱結石は、尿道に入っても完全な尿道閉塞は起こしにくい。

原因

病態生理の項を参照。

危険因子

食物以外のカルシウムの補給。
食物中の蛋白、ビタミンDの過剰は高カルシウム尿を促進する。
食物中のシュウ酸塩(例えば、チョコレート、ピーナッツ)やアスコルビン酸の添加は高シュウ酸尿を助長する。
外因性あるいは内因性の高濃度のグルココルチコイドへの暴露、酸性尿生成を助長する食物、フロセミドは高カルシウム尿を助長する。
ピリドキシン(ビタミンB6)欠乏食(例、自家製の食物)は高シュウ酸尿を助長する。
ドライフード摂取は缶詰食の摂取に比べて、シュウ酸カルシウム尿石形成の危険性が高いと考えられている。

 

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/
 


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