今年の3・11をめざすとり組みは小田原市内でも多彩にありました。一日早い3月10日に、午前中に「ROADSIDE#2012」の映画(諸沢利彦監督)上映があって、午後からパレードがありました。映画は実行委員会形式(市議会の女性議員5名も参加)でとり組まれました。150名の参加者がありましたが、感想は「よかった!」というのが多かったようです。映画はドキュメンタリータッチで、被災された福島の方たちの心からの叫びと、支援する方たちの姿が自然に描かれていて、観るものの心をとらえます。実行委員の一員で、上映会最後の高校生によるあいさつに感動の声が寄せられていました。若いって未来つなぐね!
パレードは250名が参加したということでした。おとなも子どももいっぱい参加して、いろんな楽器の音がして、カラフルで楽しいパレードでし
た。ちょっと聞いてはいたのですが、おっきいぞうさんと何とうしさんも参加したのにはびっくりしました。ぞうさんの包容力としっかりものの?うしさんとのコラボが絶妙でした。あのあとぞうさん、うしさんはどこに帰ったのでしょうか?
それはそうと、今いったい福島原発事故の現場はどのような状態なのかなと思います。報道によると、放射能核燃料を冷却してる水と地下水流入で汚染水が増加している。敷地内には約800基の巨大なタンクが置かれていて、これに汚染水をためている。その汚染水は毎日400トンも増え続けていて、あと2年もするとタンクはいっぱいになってしまうとあります。
この先どれだけたまるのか?タンクは足りるのか?最終的にたまった汚染水は「海洋投棄」などと取り出されているようですが・・・、どうなるのか?!次々心配のタネが減りません。海に流すなんぞびっくりたまげるわけです。原発事故で放射能が飛び散ったらただただどんどん広がっていくだけで、この放射能汚染というものは、本当に防ぎようがないんですね。何せ人類はこれを完全に防ぐすべを持ち得ていないということなので、考えてみれば恐ろしいモノをつくったものです。だからキッパリ原発の稼動をやめるべきです。その立場にしっかり立てば次の視点に立てるはずです。子どもたちの未来に原発はいらないよね!
予算特別委員会・厚生文教分科会を傍聴しました。保育園等、子どもたちの育ちに大変重要なことが議論されました。
城山乳児園、江之浦保育園はどうなるのか?保育園はなくなるの・・・?!
どちらも公立保育園。子を保育園に預ける親にとり、認可保育園ほど安心安全な保育園はない。しかし地域にいる子どもの人数が減り、建物が老朽化しているなどの理由で、将来的にどちらの保育園もその存在そのものが不安視されていました。
分科会の答弁は、乳児園は平成25年4月時点で30名?が入所しているが、26年3月末時点0・1歳児は10数人程度になるという。入所している子についての行く先は考えていくとのことだが、市内の定員に余っているところがあるので、転園を告げる、告げている?。(考え方としてか)今後は新しい三法に基づいて行なうとのことでした。また、保育機能の代替を考えている。乳児園の課題は0~2歳児までしか預けることができない。少子化で未就学児が減っている。平成27年スタートを目途に子ども・子育て会議を・・・。といったことだったと思う。つまり乳児園は今ある社会福祉センターからなくなるということになるのでした。
江之浦保育園については、保育所は保育に欠ける子について、必要性に応じて行政は考えるべき。現実に子どもがいなくなってしまった。地域にそういう施設なくてよいのかということについては、国の動きを見ながら行政側しっかり責任持ち対応していくなどとありました。
少子化で子どもの人数は減ってきていても、この長引く不況で、保育所に子どもを預けたいという希望者は増えている。子どもを保育所に預けて働きに出なければならないのだ。だから、保育の場とその質の充実はいっそう確保されなくてはならない。働く親にとって保育所は、自宅や勤務先に近いということが第一条件だ。このことは子への負担を考えてもそうでなければならない。そして保育所は安心して安全に過ごせる場所でなくてはならない。なぜならば単に子を預かるということでなく、保育所とは子どもの発達や成長を保障する場でなくてはならないからです。
国は「子ども・子育て関連三法」を進めようとしている。認定子ども園、家庭的保育等への調整を図り、保護者の働く時間に合わせた保育の必要量の認定なるものを行なうなどとしている。市町村はそれにならって行くのだろうと思う。本市も子ども・子育て会議を設置するとあるので、その流れに沿って行こうとしています。しかしそれで本当によいのだろうかと私には疑問となっている。どこかこうした流れが子ども中心というより、大人の都合で動いているように思えてならないからです。
予算書に公立保育所の乳児室の増設とあります。これはよかたっと思っています。こうする目的に、最近の待機児童の傾向として、0・1歳児が増加傾向にあるとしていますが、その傾向は続くと思います。出産後まもなく働きに出る方が増えてきている証拠です。
安心して子を産み育てられるまちでなければ、若い世帯は増えない。人口増は望めない。少子化を防ぐには安心して子を産み育てられるまちにしていくことが大切だ。民間保育所と共に、率先して公立保育所の充実をしていくべきだ。人口減少に合わせた取り組みの多くがある中で、人口増をめざす取り組みが感じられない。どこか閉塞感・・・。