りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

議会の一日目

2009年11月28日 | *市*議*会*

 議会一日目は専決処分の報告2件と承認1件。一般会計などの補正予算が4件。条例議案6件と事件議案1件の合計14件の議案が提出されました。

 提出された議案の内「小田原市職員の給与に関す条例等の一部を改正する条例に日本共産党を代表して原田敏司市議が反対討論をし、その後の陳情審査結果報告には賛成討論をしました。

 一般職員の給与は毎月の給与、期末手当、勤勉手当、現給保障の算定基準を軒並み引き下げるというもので、大変な給与の引き下げとなっています。これは2002年の小泉内閣当時に「総人件費抑制」政策が打ち出されて以来の加速ぶりとなってきているように思います。

 先日テレビ報道等でもあったように、日本はデフレに陥りつつあるとのこと。非正規雇用が当然のような雇用の実態、貧困格差が強まるという中で、国民の購買力の向上は望めません。民間の劣悪な労働条件に倣って公務員の給与、まして一般職員の給与の引き下げをどんどん行うとはこれではますます日本の経済はよくなっていかない。経済がデフレスパイラルに陥る危険性をはらんでいるとも言われているが本当にその通りだと思う。人事院勧告はあくまでも国家公務員の給与への勧告のはず、地方と同列に考えてはだめだなと思うのです。 

 陳情は小田原市立病院の透析室の早期開設を求めるという内容で、人工透析を必要とする患者さんの切実な訴えが陳情に記されていました。賛成した理由は全国的な医師不足の影響を受け、透析室を閉めざるを得ないという市立病院の事情は一定理解できても、市立病院が県西地方の基幹病院として一層努力をし、医師不足を克服して透析室の早期開設にこぎつけるよう求めるといったことからです。

 医師不足問題等で、国会に行き、はたの君枝さんや県内他市町村の議員の方たちと、厚生労働省との交渉に臨んだことがあります。その時厚労省側は医学部の定員増などの考え方を示しました。これからも国政交渉などに臨んで、粘り強く求めて行きたいと思います。


今年最後の議会が始まる

2009年11月24日 | *市*議*会*

 さてと12月議会が始まる。会期は11月26日から12月15日までの20日間で、今回は比較的短い。きょうは会派の3人が集まって打ち合わせを行い、担当課の職員の方にも聞き取りを行うなど、12月議会対策に本格的に取り掛かりました。議会ごとの庁舎外の景色も変化があって、今はこんな風に変わってきています。あと少しで晩秋から冬になるところですね


最低基準を引き下げたら最悪基準になるでしょうに

2009年11月22日 | どの子もかがやくように

 保育所最低基準とは子どもたちの発達や成長に欠かせない、子ども1人当たりの保育室の面積や園庭の確保などを決めているもの。保育室は0歳児から1歳児まで1人当たり3・3㎡以上、2歳児以上は1人当たり1・98㎡以上となっています。

 そしてこれまた重要な園庭はというと、2歳児以上は1人当たり3・3㎡(近くの公園代用可)となっていて、自由にハイハイをする乳児、保育士の指示を理解しながら一定行動ができるようになる2才児以上と、つまり保育室の面積も園庭もただ単純に決められているのではなく、子どもの年齢その特性に見合い、保育に欠かせない要素となっているのです。

 それなのに厚労省は、保育室の面積は待機児童の解消まで、一時的に東京など一部自治体で基準緩和を可能にし、園庭は国基準を撤廃し、自治体の判断に委ねるという方針を示したのです。さぁー大変だ!

 保育所最低基準は今でも最低とつくくらい最低で、遊ぶところと、食事をするところ、それにお昼寝をするところといった具合に、みんな一緒の保育室で行われている。とにかく狭い保育室に子どもたちと保育士でごった返すような感じで日々を送っているというのが多くのところの現状だと思うのです。

 厚労省は待機児童の解消を理由に最低基準の見直しをすると言っています。でも待機児童の解消は足りない認可保育所をつくることこそ急がれていて、小手先の基準見直しによって狭い保育室にさらに子どもたちを詰め込むようなやり方をするとは、本当に本当に許せない。

 1年間に10万人分の保育所をつくるために必要な予算は、建設費で1700億円といわれています。米軍への思いやり予算が毎年2000億円以上というのですから、ぜひこういった予算の使い方を改めてもらい、大切な予算は大切な日本の子どもたちのために使ってもらいたいと心底から思うのです。

 それにしてもなんで子どもたちを中心にして議論をしようとしないのか。いつも大人の都合で都合のいいようにものごとを決めていって。許さないぞ~


ホール搬入口が気になるのです

2009年11月21日 | なんでもかんでもコーナ~

 建設経済常任委員会の視察先で、ホールの「搬入口」を見つけました。担当する常任委員会の直接の責任分野ではなく、勿論調査項目には入っていませんが、気になっているのでちょっと見入ってしまいました。



 搬入口は前面道路に沿った形でつくられていて、これならトラックに大道具などを積んできても搬入口近くまでトラックを横付けできるし、舞台袖まで荷を運ぶのにだいぶ楽にできるのではないかと思ったのです。



 ただ以前劇団四季のホールを視察に行った時の搬入口はそれこそトラック横のボデーを搬入口にピッターと付けて、しかもその横ボデーを全開にして荷を降ろすことができるので、一度にたくさんの荷を降ろすことができるし、降ろしたらもうそこは舞台袖だしということで、これははすごいと思ったのです。ホールは搬入口1つ取ってみても利用する側に立ったものでなくてはダメだなとその時の印象がだいぶ強めに残っています。

 小田原市の市民会館大ホールに代わるホールの計画は加藤市長の下、前計画の見直しを基本に推進されてきているが、ぜひ演じる側や舞台専門家の声を徹底して取り入れて行くべきだと思います。


よく視みると、どこも力が入ってた

2009年11月19日 | *市*議*会*

 先日の建設経済常任委員会の視察は何かと勉強になりました。視察先は山口県防府市・萩市、島根県松山市で、再開発事業や歴史まちづくり法を生かした取り組み、観光振興プログラムに基づく取り組みなど。それぞれについて調査を行いました。

 再開発事業では防府市を視察。事業主体が防府市で、事業施行者は市街地再開発組合。その規模は地上14階の再開発ビルと地上3層4段の駐車場となっていて、商業施設が約5300㎡、公益公共施設が約5300㎡、住宅施設が約4800㎡(57戸)、敷地内広場が約2100㎡、駐車場が約4700㎡(229台)というもの。事業費の総額は約54億8千万円、その内市の負担額は約23億4千万円となっていました。



(コーヒータイムはここで。この空間を眺めながらの右が上層の住宅施設)

 再開発ビルを視て周りながらまず感じたことは、ステキな空間があるな。新しくて気持ちがいいな。図書館はけっこう利用されているなということと、でも何となく全体にぬくもり感があまり感じられないといった率直な感想を持ったことです。

 特に空き店舗がいくつか目に飛び込んできて、維持管理がこれでは大変なことになっているだろうなとこれも率直に思ったのでした。実際にその辺りを伺ってみると、ビル完成当初はほぼ満室だった店舗も今では30%強が空き店舗となっているということで、再開発事業の厳しさを垣間見たように思いました。



(写真上が図書館で下が地域協働支援センター)

 小田原市の再開発事業はというと遠くさかのぼれば昭和59年に土地開発公社が国鉄貨物駅跡地を取得したときから始まっていて、未だにその着地点を見出せないでいる。近年では前市長の時の127メートルビルのホテル、コンベンションホール、大規模な商業施設の計画などいろいろとあったが、計画が実を結ばなかった理由には「市民の立場に立った計画ではなかった」そのことが一番の理由ではなかったかとふとこれまでの小田原市の再開発事業を改めて思ったのでした。



(上の写真は萩市役所のすぐ目の前にある明倫小学校。藩校・明倫館の面影をそっくり残しています。)
 

 萩市や松江市の古くからの歴史を感じさせる落ち着いた佇まいや豊富な水に囲まれた町並にどこか癒されるものを感じました。きっと人は訪れた町に我が町とはちがう何かを求めながらも、この癒しを感じながら明日へのエネルギーを蓄えることになるんだろうなー、何てことを思いました。

 再開発で新しいまちの演出をと考える一方で、古の町並みを保存しようとする動きが全国には多く見られる。新しいものも古いものも、そこに住む人々の日々の暮らしとよくかみ合ってこそまちづくりといえるのだとこの視察を通じて又さまざまに考えさせられるのでした。

 きのうある知人が電話の向こうで、小田原に生まれ育って小田原しか知らない。小田原が大好きだと言っていました。はにかみながらもキッパリ言ったその声に、本当にそう感じているとびんびん伝わってくるものを感じて、すごくハッピーな気持ちになりました。なんでかな~  小田原をもっとステキにしていこ~っと。


議会報告をしました

2009年11月14日 | まちづくりパワー

 11日から13日まで視察で、きょうは地元の公民館で議会報告をしました。午前中の雨が午後からは上がって晴れ間とともに気温も上がり、またその甲斐もあってか大勢の方が集まって来てくださいました。

 9月議会では6月議会で修正案が通り原案否決となった補正予算のお城通り再開発事業の事業化検討調査委託料が再び提出され今度は通ったこと。ホールは建設準備会関連調査委託料などが計上され、要するに見直しとなった二つの大型公共事業が少しづつだけど動き出しているということ。

 その他補正予算にある、放課後児童クラブのクラブ室整備工事、小田原球場スコアボード改修工事、白山中学校屋内運動場改修、産科医師分娩手当補助金について。それらに関連し、議会でさまざまに取り上げてきたわが会派の取り組みをお示しし、実現となリ、さらに充実してきているということを報告させていただきました。

 それから辻村植物公園やわんぱくらんどの駐車場の有料化につて、平成20年度決算について、参加者の方から質問のあった事業仕分けなどについて報告や説明をさせていただきました。

 決算の報告では小田原市の財政状況と決算特別委員会(委員の一人でした)での総括質問の中身についてふれましたが、関心の高さを感じました。

 市政について市民 の方たちと一緒に考えたり、議会ではどのようになっていて、日本共産党小田原市議団がどう取り組み、議員として日頃どのような活動をしているのか、報告や説明を果たしていくことの大切さを今回も一層感じました。


いちょうが金色に光ってた

2009年11月08日 | まちづくりパワー

 「世代間交流会」があり参加しました。谷津4自治会で老若男女みんなが集まって、小田原駅西口広場の花壇に花を植えたり、お掃除をします。半年前は赤や白ピンクの可愛いベコニアを植えましたが、今回はパンジー。西口広場に色とりどりのパンジーの花が一斉に植えられてとってもいい感じになりました。



 作業が終わった後は全員集合で記念撮影をして、それから谷津公民館に移動して初茶話会となりました。各テーブルではお茶とお茶菓子で乾杯するほど早くから盛り上がりを見せ、会場はあっという間に大おしゃべり会となって、まさに世代間交流会の目的を絵に描いたような雰囲気となり、「こういう感じでおしゃべりができるのっていいね」ということでまだ会が終わらないうちから感想も出されていたほどです。

 おしゃべりは、小田原の魅力は何なのか、魅力ある小田原にしたいとか、子ども会やPTAの役員を引き受けてもらうにはどうしたらよいのか、といったことなど、日頃誰もが思っていることに、貴重な意見がいっぱい出されて、それもざっくばらんにどんどん出されて、
すごく為になり、おもしろいなと思いました。大成功やね。

 それにしても自治会長さん始め各役員さんにはいつも本当にお疲れ様の一言です。参加者のみなさんも大変お疲れ様でした-といった一日でした。



 あ、そうそう、いま西口広場はいちょうの木が金色に光ってきれいです。


菊のオンパレードや~

2009年11月07日 | ザ・フラワー


 11月3日から始まった「小田原城菊花展」が秋晴れの青にぴったりんこ。



どうやってこんなふうに咲かせることができるのかな~、みごとしか言いようがない。右のは県知事賞に選ばれたものです。



毎年このコーナーが気に入ってます。特に右の盆栽に心ひかれるのはなぜ??



「福助」。こっろこっろしててほんまに可愛い。



まあ菊と言っても種類が多いこと。右の黄色の花びらも変わっていておもしろい。



というわけで、菊花展は11月の15日までやってます。きょうも大勢の方がこの菊花展をお目当てにお城を訪れていました。美しい菊の花とお城と青い空のコントラストがそれはそれはこれまたおみごとの一言です。

相談

2009年11月04日 | なんたって住民福祉

 ご相談増えています。先日はホームレスとなってしまった若い男性からの相談があり、お話しを聞けばなかなか複雑で、一定の方向性を見出すまでにはかなりの時間が掛かりました。ここ数年、年間を通して生活保護申請にかかわる相談が増えていますが、生活に困っているというご相談が多いのと、以前よりも深刻の度合いが強くなってきていて、今の経済、雇用情勢を大きく反映してきているなと思っています。

 その他に市立病院の診療体制や乳がん検診はどうなっているのかといったことから、地域の道路問題や塀に車がぶつかり大変なことになっているといったことまで。この間もそれこそさまざまなご相談が寄せられました。こういった相談は勿論行政など関係機関と一緒になって解決していくことが圧倒的に多いのだが、方向性が見えてきたり、解決できたときにはホッとします。


 きのうは国保から通知が来たが意味がよく分からないということで、高齢者の方からお電話をいただきました。お一人住まいで、何かと不安が多いといったことだったのでお伺いしてお話しを聞くことにしました。

 国保から来ているという通知を見せていただきながらどういうことが書いてあるのか、1つ1つ説明をしましたが、やっと意味が理解できたようで安心されたようです。

 ご高齢ともなれば市役所からの通知に限らず、さまざまなご案内などにそこに書かれていることがよく分からないといった方が多くいらっしゃるように思います。意味が分からずに期限までに返送することができなかったりと、困ったことがあれこれ生じているようにも思い、そこで、通知の文章はできるだけ短く、しかも分かりやすい言葉ではっきりと書き表すといったことに配慮しなければならないのかなと今回もそう思って帰ってきました。


基地はいらない

2009年11月02日 | 戦争をする国にさせない

 今週のしんぶん赤旗日曜版の一面二面を見ると、普天間基地の特集となっていて、ある読者の方が一面の写真を見て、基地のすぐ周りにたくさんの民家があるのを知って大変驚かれていました。きのうはそんなわけで何人かのしんぶん赤旗読者の方とお話しをする機会を得ました。

 普天間基地は人口約9万2000人の沖縄県宜野湾市のど真ん中にあリ、基地は米海兵隊のヘリコプター部隊だということだが、、市の面積の25%をこの基地が占めているというのだから、いかに住民の大きな負担になっているのかがそれだけでも十分に分かるのです。

 この基地をめぐって、「県内にたらい回しになるのか、県内・新基地建設となってしまうのか」、といったことで大問題となっているが、なぜ迷惑な基地が県内たらい回しとなったり、新基地建設となるのかがまったく分からない。迷惑な基地はなくすべきで、県内のたらい回しや新基地建設などという考え方が出されていること自体絶対におかしいと思うのです。

 鳩山首相は総選挙の時には県外や国外移設とまで言及していたが、この間の衆参本会議では具体策はなく、「最後は私が結論を出す」などとあいまいなよくわからない答弁をしていて、だいぶ風向きが変わってきているなと思いました。やはりこれでは沖縄県民の思いを受け止めることができないな。住民の立場に立ちきることができないなと率直に思ったのでした。

 しんぶん赤旗に元日本共産党宜野湾市議の知念忠二さんのコメントが載っていたけど、宜野湾は毎日が戦場のようだという。ヘリ部隊や戦闘機、空中給油機が何時間も上空で訓練しているとのことで、そのすさまじさに道を歩いていると立ちすくみ、幼児はおびえて母親の足にしがみつくというのです。
 
 そしてまたそこには、辺野古でもどこでもいいから早く移転してくれという声は一部を除いて聞かれない。同じ苦しみを押し付けたくないというだけでなく、「たらい回し」では決して基地があるゆえの苦しみは解消されないなどとありました。

 今こそ政府は、こうした声にこそ応えるべきじゃないのかなと思うのです。

 2年前の10月に、主人や義理の兄弟夫婦とともに沖縄の戦時下を周る旅をしました。念願叶っての旅で、現地では沖縄戦や基地に詳しい方が案内をしてくださいました。ひめゆりの塔、糸数のアブチラガマ、そして問題の普天間基地なども周り悲惨な沖縄戦の実態に迫り胸が苦しくなるほどの思いを体験したが、基地が今なお沖縄の人たちを苦しめているという実態にもふれて、戦争は本当にごめんだ。沖縄って未だに戦場のようだとも感じたことが思い出されるのです。

 沖縄本島には北部訓練場、キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセン、嘉手納基地、普天間基地といった米軍基地があって、美しい沖縄の海とは対照に沖縄の持つ厳しい現実があることを思い知らされます。