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言語聴覚士の独り言

ネガティブ・バイアス

ネガティブ・バイアスとは

簡単に言うとポジティブな情報より、ネガティブな情報に価値を見出し重点を置くことです。

これは人が狩猟時代に命を守る為にDNAに組み込まれた思考と言われています。

例えば

「交通事故は10%の確率で起こる」

「交通事故は90%の確率で起こらない」

この二つを聞いたとしたら、人間は交通事故は10%も起きるんだ。リスクが高いと記憶する性質があります。

これをマスコミは利用して、ネガティブな記事ばかり流して、視聴者の気を引こうと考えます。

またネガティブバイアスは他者の行動にも働きます。

例えば

熊が出没したら、襲ってくるかもしれないと思い、恐怖を抱き、逃げ出します。

猛スピードで追い抜いて行った車を見て

「あんなに危ない運転をするなんてきっとバカだな」と思います。

「急病の子どもを病院へ連れて行っているのかな」と思いません。

このネガティブバイアスがあるので、世の中は変な人、バカな人が多いと思ってしまいます。

必要な物が見つからない時、

「誰だ!使ったら元ある場所に戻しといてよ!」

と思いませんか。

この自分かもしれないと思えない気持ちも他者に働くネガティブバイアスです。

SNSで誹謗中傷を発信している人の中には、意図的な確信犯もいるかもしれませんが

大抵の人は本気で悪いと思っていません。

このネガティブバイアスがある事を知って行動することが必要だと思います。

ネガティブバイアスは

DNAに組み込まれたモノであり、自分にも備わっている。

ネガティブな情報に触れたり、他者をネガティブに捉えた時はネガティブバイアスが原因かもしれないと考えてみる。

自分を守るためにも、人を傷つけないためにも、落ち込んだり、攻撃する前に

ネガティブバイアスがかかってないか考えて欲しいです。


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