言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

名前と身体

2022-07-21 09:16:00 | 日記
私の名前は母が付けてくれました。

大昔、地元の山に、山を何周も巻くほどの大蛇が現れたそうです。

その大蛇を弓矢一本で退治した英雄の名前から一文字いただきました。

名前をそのまま貰うと名前負けしてしまうのだとか。

そのような立派な方と同じ漢字が入っているので弱虫やヒトデナシでは駄目だと気が引き締まります。

そして何より私のために両親が私の誕生を喜び、悩みながら名前を考えてくれた事を嬉しく思います。

今日は仕事を休んで、病院です。

血尿から半年が経過しての健診

耳鳴りの原因を調べる頭部MRI

病院で待っていると何回も名前を呼ばれます。

名前を呼ばれると名付けのことを思い出して勇気をもらいます。

病院という事で少しナーバスになっているのかもしれません😊

名前と同様に親からもらった身体も大切にしたいです。

揺れる想い

2022-07-20 06:19:00 | 日記
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

昨日は70代女性の所へ伺いました。

その方は早くに旦那さんを亡くして、30年独り暮らしをされています。

楽しみは畑仕事です。

お花や野菜を育てることが生きがいです。

進行性の難病となり、

今では足が痛く、四つ這いで移動され、日常生活がままならなくなってきました。

転倒も繰り返し生傷が絶えません。

また言葉も不自由となり、ご自身で救急車を呼ぶ事もできません。

客観的に見て一人暮らしの限界は近いか、もう過ぎているように感じます。

担当ケアマネージャーも同感で本人にお話を聞いたり娘さん、息子さんの相談を受けておられます。

昨日、担当ケアマネージャーから連絡がありました。

かなり状態が悪く、娘さんから本人の同意を得たから施設を探して欲しいと言われました。今から息子さんの同意を得て施設入所を検討します。

電話を切りしばらくするとまた電話が鳴りました。

息子さんは施設入所に反対のようです。
施設に入ると母の生きがいがなくなり寝たきりになりそうだと。
しかし、放っておけないのでリハビリからも息子さんを説得して欲しいという内容でした。

私はちょうど訪問する日だったので状態を見て報告すると言いました。

訪問するといつもと変わらないご利用者でした。

本人様とお話をしていると施設に入りたいという時もあれば、自宅で過ごしたいと言われる時もあります。

本人様は揺れていました。

娘さんは心配して施設を勧めておられます。

ここからは私の推測ですが

身体が動かない?
畑にも行けてない?
こけた?
辛くない?

と聞いたと思います。

答えは全てYESです。

そしてケアマネージャーに施設入所を伝えらたのでしょう。

息子さんは

自宅にいたい?
畑続けたい?
まだ何とか一人暮らしできる?

と聞いたと思います。

答えは全てYESです。

施設に入ると生きがいを失い、運動量も減ります。

だから施設入所を否定されるのでしょう。

兄妹は忙しく、単独で母親に会いに行く事はあっても2人で行く事はないようです。

私は兄妹とケアマネージャー、サービス担当者で顔をみながら打ち合わせ(担当者会議)をするように提案しました。

本人様は自宅で過ごしたいけれど危険は沢山ある状態です。

どのようにサポートするのかみんなが一緒に方向性を決めて覚悟をしないと様々な後悔が
起こりそうです。

かなり長い文章になりましたが昨日からの学びは2つです。

①同じ状況でも話を聞く側に想い(今回の場合は施設入所をしてほしいなど)があると偏った理解となる

②人生の選択を迫られている当人の気持ちは揺れ動く

家族の想いや当人の気持ちの揺らぎは当然の事なので

第三者の医療介護者が様々な選択肢を説明して選んでいただく事が大切です。

猫の恩返し

2022-07-19 06:27:00 | 映画
昨日は三連休の最後に映画を観ました。

1番下の息子が4歳となり、かなり集中力がついてきたので、家族全員で観る事ができました。

ジブリ作品の『猫の恩返し』を観ました。

あらすじは女子高生のハルが猫の王子様(猫の王国が別次元にあります)を助けます。

猫の王様がお礼をしたいと言って猫の王国へ連れていきます。

猫の王国に行くとハルは猫になってしまいます。

そして猫の王様は恩返しではなく自分の妃にしようとします。

ハルは“耳をすませば”に出てきた猫の伯爵バロンとムタ、幼少期に救った猫に助けてもらいながら脱出を試みます。

猫が言葉を操り、お酒を飲んだり新聞を読んだり人間のように二足歩行もします。

しかし、どことなくドジで抜けている描写が多いです。

そして、語尾が“にゃん”となる猫語がかわいいです。

この映画のメッセージは“自分の時間を生きているか”

主人公は優しく他人に合わせてしまう性格です。

また学校で遅刻をしたり、恋が上手くいかなかったりとよくない事が続いていました。

あげくに猫の恩返しのはずが猫にされ猫の王様の妃にされそうになります。

「猫の国は自分の時間を生きていない奴が行く所さ」

というセリフがあります。

ハルは全ての出来事を自分ではどうすることもできないと感じていたのでしょう。

しかし、幼少期の猫や猫の王子様を助けたのは自分で、大きな流れの中ではハルは自分の時間を生きています。

この事にハルは猫の国から帰って気がついたのか

遅刻をしないようになり、片思いの人が恋人と別れた話を聞いても動揺しません。

他人や環境がどうであれ自分軸で考える重要性が描かれていました。

子ども達には分からなかったかもしれませんが(中1の娘は何か感じていてくれたら嬉しいです)素晴らしいメッセージを伝えてくれた映画でした😊








海はどうやってたまったの?

2022-07-18 06:27:00 | 日記
今日は海の日

私は昨日海に行ってきました。

天気も良く、波も穏やかで家族を優しく包んでくれました。




4歳の息子が海を眺めながら言いました。

「どうやって海に水を入れたの?」

子どもの質問は面白くてかわいいです。

かわいいですが私は答える事ができませんでした。

気になって調べてみると諸説あるようです。


“なぜ地球に水があるのか”…多くの人が知らない、2つの有力説の「中身」 - コズミック フロント

“なぜ地球に水があるのか”…多くの人が知らない、2つの有力説の「中身」 - コズミック フロント

コズミックフロント 海の起源

コズミック フロント - NHK

 
①地球誕生時は地表はマグマに覆われており、地表が冷えると隕石に含まれていた水分の大気が冷え大量の雨が降って海となった。

②地球誕生後、多量の陰性が落下しており、隕石に含まれる水分が海となった。

簡単に書きましたがこの2つの説が有力のようです。

45億年以上も昔の海の起源の研究を現在の宇宙や地球から今も続けている。

ロマンがありますね😊

今日、仕事から帰ったら息子に分かりやすく説明します。

子どもの素直な疑問が学びにつながりました。

海の起源かもしれない恵の雨ですが、
豪雨での被害がこれ以上出ない事を祈ります。


自分のアタマで考えよう

2022-07-17 06:45:00 | 
フォローしている方がブログで紹介されていた本です。

読んでみました。

自分のアタマで考える方法が分かりやすく書いてあり学びになりました。

私が特に参考になったポイントを3つ紹介します。

①知識と思考を分離する
→知識は過去の事実の積み重ねであり、思考とは未来に通用する論理の到達点。

②考えるとはインプットをアウトプットに変換すること
→情報収集や話し合いは考えることとは異なる。思考とはインプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスである。

③知識と思考の理想的なカンケイ
・知識は思考の棚の中に整理する
・空いている棚に入れるべき知識を常に意識する
・その知識が手に入れば言えるようになる事を事前に考えておく

私は動画を見たり本を読んだり知識をインプットすることは行っていますが

そこから考えることが少なかったです。

この本は人気ブロガーが書いていて、自分のアタマで考えた内容は読者を惹きつけるのだと思います。

私も知識の切り貼りでなく自分の思考フィルターを通した文章を書くよう心がけます😊