言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

今を楽しむということ

2023-09-08 22:42:00 | 日記
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

今日は60歳の右片麻痺、失語症の男性の所へ伺いました。

その方は定年後の再就職に向けて資格取得の勉強中に倒れられました。

その方が言いました。

「もし、病気になっていなかったら、定年後にいくら遊んでも、やりたいことや頑張ることを探してモヤモヤしていたと思う。」

「病気のおかげでそのモヤモヤはなくなった」

その方は発症後もリハビリを頑張りながら、旅行や美術館へ行ったり、ランチを楽しんだりされています。

病気になっても身体を動かす趣味はできなくなられましたが、できる趣味を楽しまれています。

退職してぽっかり空いた穴に病気とリハビリが入り込んでしまう人を多くみかけます。

仕方がない側面もありますが、この方のように可能な楽しみを謳歌できている方は少ないかもしれません。

退職後にどのように過ごすか具体的に考えないで退職を迎える人がそのような傾向があると考えられます。

特に男性に多い印象です。

日本人は真面目で常にやり甲斐や生き甲斐を求め過ぎているとも思います。

退職はしたけれど心身共に元気であれば何か社会貢献をしなくてはならない。

退職前にもっと頑張れた筈であったというモヤモヤを引きずっているような。

私も40代となりもっと仕事(社会貢献)を成し遂げたいという気持ちと現状とのギャップはあります。

それはきっと何歳になっても変わらないのでしょう。

そこで苦しむよりは目の前の好奇心に没頭する方が幸せかもしれません。

たとえスマホで動画を見ているだけでも楽しいと思えるのであれば

スマホの動画を見て無駄な時間を使ったと落ち込んでるよりは幸福度は上がりそうです。

今を楽しむという事はそんなに大それたものではないような気がします。


プロテクター

2023-09-03 22:01:00 | 自転車
今日は兵庫県神鍋スキー場にマウンテンバイクを乗りに行ってきました。

リフトに乗って上がり、冬はゲレンデになる斜面にあるマウンテンバイクコースを下ります。

私はまだまだ下手くそなので慎重に行きます。
油断をすると転倒しそうになります。

転倒すると雪ではないので…。

マウンテンバイクの鬼門はラストの一本だと言われています。

今日はもうやめにしようと思い乗る最後のひと乗りが一番転倒しやすいのです。

理由は長時間乗っていると集中力が途切れること、最後だから攻めて乗ってしまうこと、そして何より身体が疲れていること。

この3つが合わさり転倒につながります。

私も最後から二番目のライドでやってしまいました。

コース前半上手く乗ることができず、後半に取り返そうと(タイムなどは競っていません)スピードを出し過ぎてしまいました。

自転車が横に滑り左側に派手に転けました。

頭、左側肘、左腰、左足に衝撃が走ります。

幸い大きな怪我はありませんでした。

頭にはヘルメットを被り、膝、肘、腰にはプロテクターを付けていました。

したがって怪我は左足首、左脇腹、左肩に擦り傷ができた程度で済みました。

今日は暑く、走ったことのあるコースなので、腰のプロテクターは付けるか迷いましたが付けておいて良かったです。

普段は付けていても邪魔に感じますが、いざという時に本当に役に立ち身体を守ってくれます。

私はリハビリを提供する仕事をしています。

リハビリは簡単には効果が出ないことが多いです。

頑張っても成果があるのか疑心暗鬼になる時があります。

私も役に立っているか不安になる時があります。

しかし、今日、私を守ってくれたプロテクターを見て思いました。

歩けない人が歩けるようになるなど目に見える効果だけでなく、

転倒しないように、また転倒しても怪我をしないようなリハビリも大いに意味があると。

こちらは何も起こらなければ効果があることに気が付きませんが何も起こらない事が一番大切です。

この事を私からご利用者に伝えることはしませんが、自分のモチベーションとしたいです。

今日の私のプロテクターのように陽の目を浴びる事なく元気に過ごしていただけるよう頑張ります😊




竜とそばかすの姫

2023-09-02 12:06:00 | 映画
来週末に高知県、仁淀川沿いへ自転車キャンプを計画しています。

初めてのソロキャンプの予定です。

仁淀川周囲の情報を集めていると、

この映画のモデルの舞台が仁淀川の流れる高知県高岡郡越知町と知りました。

ずっと見たくて見れていなかった映画でもあったので見てみました。

映画の内容は高知県の田舎に住むしがない高校生が現実とメタバース空間を行き来して、歌の力で素顔を晒して大切なモノのために奮闘します。

愛情
親子
悲しみ
仲間
いじめ
誹謗中傷
行動力
虐待
子ども
地域
自然

映像も歌も素晴らしく素敵な映画でした。

高知県の美しい自然の描写は少なかったですがほとんどそのまま再現しているようなので、モデルとなった舞台を見ることもキャンプの楽しみの一つにしたいです。

ちなみに季節でいうと夏の映画なので、まだ見ていない方は是非夏が終わるまでに見てみてください😊