二俣城に登ると水仙の花が咲いて私を迎えてくれた。

そして、坂を登ると大手門跡に出る

いらかわ青く苔むして 哀れを誘う病葉や♩
[古城]の歌を口ずさみながら城内を歩く、

陽光を浴びて紅葉が光り

草木も小春日和に優しく

毎年出会う草花だが春を迎え種の伝達に風を待っていた

大手門の石垣に樹木の根が食い込み遠く過ぎた時代を想わせ

美しい冬枯れを探して歩く

冬枯れの中のあちこちに新芽が春を呼んでいた。

城山から鳥羽山へ向かう途中に新たに発見され調査中であろう
城の石垣である

昔は二俣川が流れて天竜川との合流点であるが今は高い堤防が築かれて
二俣の街が守られている

堤防のコンクリートの壁が幾何文様を私に見せてくれた

天竜川の河原に降りると広い河原は累々と丸石の原が広がり
そこには赤石山脈から運ばれた石達なのだ

本来各200kの地層を削った石だから色々な色や文様の石が見られるのだが
今はダムの放流による沈滞した土砂や藻の死骸で覆われて石は白い粉に覆われている
本来の天竜川とは違う河原風景なのである。

水の中を見れば石は茶色の藻類に覆われていたが
鮎など魚類には影響はないのだろうか、
放射能の危険に比べればダムの汚れは我慢することにしよう。
天竜二俣城から鳥羽山城を歩く その3は近日投稿します。