TAKE-LOG 竹ログ

TCC竹島クラフトセンター、ブログを見て来た…4人の若者の三河木綿

今日は予約のお客様のご来店です。
元気の良い若者のグループである。

「ボクがネットで手織り体験を探して旅行に来たんだが、
 みんなが楽しんでくれるか心配だ、今後悔してる」
と幹事役の彼が言った。

まず、棉の種を採って綿にする綿繰りを始めた。
江戸時代のものを復元した道具を持ち出すと

「すげー、これで種と綿が分かれるなんて不思議だ」
と簡単な木造の機械を取り囲んだ。



そして、綿打作業である
「種が取れて初めて綿になる、そしてこの綿の繊維を解す作業を綿打と言う」
「綿菓子のようになったぞ、この弦の振動でなんで綿菓子になるのか解らん」
「この作業で良い綿になれば良い糸が出来るんだ」



いよいよ手紡ぎの作業だ。
日本古来の紡ぎ車の出現に

「えー!マジで?、俺たちこれをやるの?」
「そうです、やっていただきます」
「わー、無理だわ」
「ここで体験を選んだ事を後悔しなければいいのだが…、と心配してたんだが…、やっぱり」
と彼が言う、

「ここで止めたら男が廃るぞ」

とのやり取りの後、綿から糸に変わる私の作業を見てから紡ぐ事になった。

「わー、糸になるわ、不思議だわ」

「では、この後君たちにもやってもらう」



「マジかよー、本当にやるの?」
「この世に生えた綿が君の手で今綿から糸に変わる瞬間なのだ」

出来上がった糸は凸凹ではあるがまさしく君の糸である。

「人はこれをナチョナルと言う」
「これは楽しいよ」
の声を聴いて私も安心した。

そして出来た糸を織込む機織り作業に入った。



今度は糸から布を作る作業である
「自分で作った糸をどこへ織込むかデザインを考えながら織って下さい」

織機に向かうと全員一心に織り始めた、

「これを上へあげて」
「次は下げて」

少しずつコースターが織れてくる、そして自分の糸も入れた。

「綺麗に織れてうれしいわ」
もう、手織り体験を選んだ後悔の言葉は無かった。

「面白い、自分の糸を入れたのは良かった」
「貴重な体験ができて良かったです」



日本古来の綿から手織りを経て出来上がったコースターである。
小さいコースターではあるが、これを作るには手織りの技術の
大切な基本技が含まれているのである。

そしてオンリーワンのコースターは君たちの心だと思った。












蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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