豊橋から通うHiramatuさんが新しい織物企画
自分で染めた柿渋の糸を使った織物を作る企画で
「バッグを作りたいのでこの糸を使って凹凸感ある織物を作りたい」
と言うわけで企画が始まった。
コンピュータを使って手織の企画の特別授業が始まりました。
これはジャガード織りの意匠図と紋紙制作用と、
織物シミュレーション専用のカヤバ工業製の織物専用コンピュータで
織物産地ならではの授業となります。
糸の太さと、密度と織り組織を想定してコンピューターでデザインが作られます。
経糸に綿の20番双糸の柿渋染め糸と緯糸に10番双糸の柿渋染めを使う
ことを条件に企画が始まりました。
コンピューター画面に書き出された組織図は実際の経糸と緯糸の密度に合わせた
経と緯糸の密度の比率に合わせた方眼紙上に
組織と、綜絖通し図と、綜絖を動かす順序の図が示され
これからの作業は全てこの図に順って準備が進みます。
凹凸感ある組織で籠バックのような織物を、と言う意見でこんな組織を作りました。
生地の幅と丈を決めたら糸量を確認します。
「なんとかギリギリで間に合いそうです」
と言うことで実際の作業に入ります。
織物幅と筬の密度を決めて整経が始まりました
整経とは織物に必要な経糸本数と長さを揃え
奇数と偶数の綾を作りながら整経台に巻いて行きます。
”なぜ整経は奇数と偶数の綾をとる”ことに気をつけるのですか?
と聞かれる
”織物は一本一本の糸が順序正しく分離して織機の筬と綜絖に
通さないと正しく織れないのです”
整経は織機の準備の中では大変重要な作業なのです
大切な綾が X 状上に作られて奇数糸と偶数糸はしっかりと分けられ、縛られています。
そして整経台から離されて鎖状にして保存されました。
これから織機にセットされて次の行程に入ります。
これからも時々技術の公開をしたいと思っています。