三谷水産高校の生徒さんが得意の魚介類を使って
三河湾に生息する螺(ニシ)の内臓の染腺の分泌物を
採取して糸を染めた貝紫色の糸を使って今日は手織織機で
布を織る授業です。
アトリエに織機を設置して螺(ニシ)の染腺で染めたコットン糸を
織り込む織物授業となった。
海に潜って螺貝を捕らえその内臓から数ミリグラムの貝紫を採取するという
考えられない作業を経て染められた三河木綿の綿を糸に紡ぎ
今日は手織り織機で自ら織ると言う凄い教室となった。
海の男達が細い三河木綿(蒲郡産の綿)に染められた貝紫を織っています。
自分達が海に潜って数十キロに及ぶ貝を採取してその腑から数グラムに満たない
染腺を取り出して150グラムの綿を染め糸に紡いだのである
今日は綿の種取り(綿繰り)作業から始まっていとを紡ぐ糸作りと
糸車を使って糸を紡ぐ伝統工芸の作業と科学的染色法を使った染めた
糸を織り込むという、私達繊維業者や染色工芸作家でも及ばない
秘技を高校生が成し遂げたのです。
昔ギリシャやエジプトではこの貝紫で染めた衣を纏うことが出来るのは
皇帝陛下だけであったことから皇帝紫と言われて来たのです。
このような授業を行えたのは金原先生の並々ならぬ研究心と生徒産達と
共に学ぶ姿勢は先生の海に対する好奇心に支えられたものと思う