次の台風の影響で蒸し暑い一日となった。
そんな土曜の午後二人の少年が手織り体験にやって来た。
浜松市西山町から来てくれたのです。
「私は天竜区の出身ですよ」
と言うと硬い表情が一挙に打ち解けた。
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教室に入りまず色糸を選んで織機に座ります。
「シャトルって知ってる?、スペースシャトルってあるよね、
それにオリンピックでバトミントンって競技でシャトルって聞いたことあるだろう」
少年はこっくりとうなずいてくれた
「そうなんだ、これもシャトルと言います。右へ行ったり左に来たり
繰り返して動いて糸を通すものなんだ」
まず興味のありそうなことから入り機織りが始まった。
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「あれ、間違えたかな〜」
「失敗してもいいんだよ、失敗すると失敗したことが分かるんだ」
「でも…」
と不安そうな顔をして私を見た。
「地球がひっくり返るようなことは無いから安心して失敗をしてみよう」
「あれ、これが失敗ですか?」
「そうです、織物は元へ戻せますから大丈夫です」
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「できたー、やったー」
コースターが完成しました。
「凄く綺麗に織れてよかったね」
とお母さんからお褒めの言葉をいただきました。
最初は少し不安げな表情を見せていたが、完成した時の誇らしげな笑顔には
自分で物を作り上げた自負が見れて頼もしささえ感じました。
今度は棉から糸を作り織物を織る三河木綿フルコースに挑戦するそうです
またのご来店をお待ちしています。