蒲郡市手織教室初級者コースの作品展を見に
行って来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_hat.gif)
展示されている作品は一般市民の手織作品
40点ほどです。
紺地を基本に生徒さんがそれぞれ自由に選んだ
糸を緯糸に織り込んでいました。
同じ条件なのにそれぞれまったく違う縞模様になるのは
生徒さん個々の個性が出るのだと感心して見ました。
これもDNA遺伝子と同じに事に通じるのかなと思いました。
課題はランチョンマット2枚とテーブルセンター1枚と
綿の特殊糸(無撚糸)と多色の綿糸の引きそろえた糸を
使ったマフラーを作って展示してあります。
ランチョンマット、テーブルセンターは紺色の経糸に
緯糸は紺色を基本に自由に色を選んで織り込んでいます。
織り組織は初心者コースなので平織りを綺麗に均等に
織る作業を学んでいました。
マフラーは平織り組織を基本に変わった織り模様を
楽しめる千鳥格子の柄と網代織りを学んでいます。
初心者10人が、12時間~15時間で経糸の
縞整経から入って1m60cmを織り上げる事が
出来たのも、織物のプロの指導がなければ出来ないでしょう。
この教室の指導をする講師は市内の織物業者の[穂の会]
があたっています。
[穂の会]は昨今の中国からの繊維製品の輸入増大に
伴う国内の繊維不況の中で、如何に繊維産業として
生き延びて行くかという問題の解決の一つに、
[原点に帰れ!]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
という課題でこの三河に古くからあった三河縞の復元に
取り掛かりました。
それと同時に市民に織物を知っていただき日本製品の
よさを理解して頂く為にも
[手織体験から]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_2.gif)
との発想から蒲郡織物産地[穂の会]のプロが開く
手織教室を開催する事になりました。
産地崩壊の危機に蒲郡市が行政としてこの危機感を
共有して、共に行動していただいたこの地道な活動が
近いうちに新しい繊維産業としての、新しい芽が発する
と期待する思いの展示会でした。