生を受ける我が母の母につながる土地に私は行った
そこは大自然に恵まれた聖なる土地に感じる
陽の光と風の爽やかさに
我が命の安堵を感じ
鳥のさえずりは我が精神に力を与えた
遥か彼方に見える街の陰から来た
人の臭いを発する自分の汚れを感じた
自然に安堵を求め私を産んだ母につながる
この山の中で生命と愛の力を発してみたい
柏の木は生命再生を意味する木だという
今、天に伸びる葉にその願いを託して眺めながら
染めてみたいと思った。
ここから何かを発することが出来たらなら
それは研ぎ澄まされたものになるだろうと私は思う
何もないところから
何かを発してみたい
それは澄んだ空気と水と光を感じることができる処だからだ
中山間地域から人口が減っている
片や山間域に移住する外国人もいる
江戸時代には住んで生きていた土地が近代にかけて住めなくなったのは
私たちと政治の無策が故郷を壊し価値観の多様を破壊しているのだと
私は思う。