緑深い森に囲まれた
清龍寺
門をくぐり
庭に入ると
十六羅漢の像が並ぶ
リアルな表情が
私を惹きつける
それぞれの像が
私に語りかけてくる
新型コロナ感染問題の今
十六羅漢その表情から読み取る
想いも深い
今こそ平静な心が尊い
怒りも笑いも微笑みも
我が心の中をえぐる
今の私も羅漢のように
時と共に変わりゆく
十六羅漢が今の世を見て何を想い
何を諭すのか
胸の中に仏がいる
私の中にも仏がいる
この羅漢のように腹から笑える日が待ち遠しい
子を思い孫を思い
親を思い友を思う
人類に襲いかかった試練に
恐れ慄き嘆き戸惑う人々
このような時ほど
落ち着け迷うな腹を据えて
未来を見抜くのだ
と、諭されて
像を見入る
この土地も今日から
緊急事態宣言が解けて
まだ頑張ったねとは言えず
大丈夫?
それが現実
みんなで心を合わせて祈ろう
力を合わせて掴みっとった幸せを感じる日はきっと来る
16の羅漢が集い
今の世の何を語るのであろう
お滝の水が落ちる様を眺めていると
子供の頃の二俣祭りが思い浮かぶが
今年の祭りはどうなるのだろう
何が祀られているのやら分からないが
ここにも歴史がある
野苺が実のる季節になったが
コロナの猛威は解けようとしない
なんて言う事だ
生まれは太平洋戦争末期 飢えとの戦いから始まり
人生の終わりに歴史的ウイルス感染病なのか