東京国立博物館(2024.10.11)シリーズ、しつこく続きます。
本館14室で、特集が組まれていました。
デジタルディスプレイの表示画面です。
会場風景を撮り忘れたので、”1089ブログ”より、画像をお借りしました。
<能面 曲見>
うーん、能面に見つめられているようで、ドキドキ・・・何とも言えない、情感に参った。
よくできた写しですが、オリジナルほどの、ドキドキ感はない。
いいですね。 でも、オリジナルのもつ、冷たい炎のような感じがほしい。
デジタルディスプレイで解説されていた面です。
うーん、能面作者の表現力が凄い。
”オー”と、息をのむ迫力!
いやー、勉強になりました。
参考(1089ブログ等より引用)
能楽は古くは猿楽(さるがく)と言って、社寺の祭礼にともなっておこなわれた。
南北朝時代、春日社と興福寺で猿楽を勤めた大和猿楽四座(よざ) 結崎座(観世座)・外山座(宝生座)・坂戸座(金剛座)(・円満井座(金春座)。
このうち結崎座に観阿弥、世阿弥親子が出、室町幕府第三代将軍である足利義満の寵愛を受けて、世阿弥が能楽を芸能として大成した。
そののちも歴代将軍によって能楽は愛好され、やがて武家の式楽(しきがく)として各地の大名も能を催すようになった。
大和猿楽四座のうち、坂戸座(金剛座)から喜多(きた)が分かれ、ここに現在の能楽シテ方宗家がそろいます。
これら宗家には、能楽の演目と演出にあわせて工夫された面が備えられた。
南北朝時代から室町時代にはあらたな曲がつぎつぎ作られ、面の種類も増えていった。
いわば創造・創作の時代と言うことができる。この時期に作られた面は、造形的な魅力に富み、本面といってきわめて尊重される。
安土桃山時代以降の能は、型を伝える模倣・写しの時代となり、能面も本面の模作が中心となっていく。