光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立近代美術館 工芸館 縞の蒔絵など

2011年08月30日 | アート デザインその他

国立近代美術館 工芸館の作品紹介に戻ります。
今日は、蒔絵など。
難しい名前がついています。 藍胎とは竹を素材にした漆器で、明治の頃、福岡の久留米で開発された技術です。
きんまも漆芸の技法で、漆の塗面を線刻しその凹みに色漆を埋めて研ぎだす技法。
手間暇をかけた作品です。



茶入れです。 色合いやぼかし具合がいい。



このラインも色合いなど飽きないデザインです。



シンプルですが木の地模様と色合いが素晴らしい。



螺鈿の技術を用いた、立体感のあるデザインが素晴らしい。



最後に、金属製品の瓶。  ラインが引き締まって美しく、気品があります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立近代美術館 工芸館 屏風、置物等

2011年08月26日 | アート デザインその他

工芸館の2F展示室には畳敷きのコーナがあり、和の雰囲気に合う作品が展示されています。
当日は、屏風とガラス鉢が良かった。



屏風。 色合いの素晴らしさ、縞の響きのようなものが感じられ、唸る作品でした。







ガラス鉢。 シンプルそうで、深みのあるデザイン。 畳でも大理石の上でも合いそうです。





竹製品も優れた作品がありました。





木製品。  ブビンガは知らなかったのですが、アフリカ産の大きくて堅い木材で、和太鼓にも使われているとか。
シンプルな造形。  しかし、鉢として使おうと思った時、入れるものに悩みそうだ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立近代美術館 工芸館 漆、蒔絵、竹

2011年06月26日 | アート デザインその他

工芸館の平常展示から、漆、蒔絵と竹作品を紹介します。
寺井直次は、蒔絵の人間国宝。  気品を感じます。



小椋 範彦は東京芸大の准教授。  この蒔絵もシンプルで気品があります。



底面をみると、竹を細かく編みこんで立体的に模様を浮かび上がらせています。 精緻でいてダイナミックな力を感じる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 かんざし、櫛

2011年06月11日 | アート デザインその他

トーハクアートシリーズです。(平成22年11月20日に撮影)
江戸時代の女性の髪を飾った簪(かんざし)、櫛、笄です。



簪 手の込んだつくりです。





鈴のついた簪。 ぶれた写真ですみません。  小さくてなかなかうまく撮れません。


装飾の入った櫛や簪、左下は延板のような笄でしょうか。



当時の女性にとって、お洒落の重要なアイテム だったのですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 法隆寺宝物館 伎楽面

2011年05月15日 | アート デザインその他

今日は伎楽面を採り上げます。
東大寺の大仏開眼(752年)の際にも、大規模な伎楽が上演され、正倉院に伎楽面が残っています。  昨年の特別展「東大寺大仏」でいくつか見ました。
伎楽はギリシャまたはインドの仮面劇を起源とし、中国の三国志時代(3世紀頃)に生まれた歌舞が、7世紀の飛鳥時代に日本に伝わったもの。
聖徳太子の時代には最盛期を迎え、各地の寺社には60人ほどの専属伎楽団が存在し、伎楽が境内で上演された。しかし、最盛期は短く、雅楽などに押され、衰退してしまった。
 伎楽面の展示室は傷みやすい作品の保護のため、常設展示ではなく、年3回(5月、8月、11月)1ヶ月づつの展示です。




中国女性。 下膨れで当時の美女の基準はこんなイメージ。


醍醐王、醍醐従は胡国人(ペルシャ)を表現したものと思われる。

醍醐従



迦楼羅(かるら)はインド神話の巨鳥で竜を常食するという。 転じて、仏教の守護神の一つとなっている。
天狗のルーツと思われます。



呉公。  威厳があります。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 平家納経

2011年03月29日 | アート デザインその他

トーハクシリーズ。 今日は、平家納経を紹介します。(平成22年11月20日東京国立博物館にて撮影) 

まず、平清盛の願文から。 ただし、納経を含め、すべて模本です。 とはいえ、素晴らしい模本で、国宝の納経を彷彿とさせてくれます。



そして清盛の肖像画。 横山大観が六波羅蜜寺にある清盛の彫像をみてえがいたもの。





 



華麗な絵巻と経本。 当時の最高権力者が総力を挙げて作製したことがよくわかります。



 



 





下絵のような模本も










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 兎 その2

2011年01月19日 | アート デザインその他

十二支の卯の季節は春、時刻は夜明け。 兎は門出にふさわしい動物、めでたい動物です。
私も卯年、しかし、気持ちは30代で・・・・

この大皿の兎を見ていると、我が家の若い2匹のワンコとイメージがダブります。 
突っ込みの雌犬レナが左の兎、ボケの雄犬キラが右の兎になる。



この兎もユーモアのある顔。



琵琶湖竹生島を題材にしたもの。  兎が5羽、外周のレリーフ状のところに描かれているとのことですが、よく分りませんでした。



狂言の衣装。  洒落たデザイン。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 兎

2011年01月18日 | アート デザインその他

「博物館に初もうで」・・・干支にちなんだ作品の展示です。  1月2日~30日(日)まで
特別公開作品のような重量級ではありませんが、なかなか楽しいものもあります。
トーハクの収蔵品は本当に凄い。

広重の作品。 愛嬌のある兎です。 和歌が書かれているのですがわかりません。



俵屋宗達の作品。 兎の表情などが可愛いく、全体に柔らかい温かさが感じられる素晴らしい作品。
川合玉堂氏の寄贈となっており、玉堂氏も大事にしていたことが窺える。



「秋草 二兎」というタイトルですが、三羽いるのに?



兎はどこにいる? 探したら、鷹のとまった岩の右下に。



写実が過ぎて少し怖い顔の兎になっています。 草花は素晴らしいのに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 2011年初頭の訪問

2011年01月09日 | アート デザインその他

本日(1月9日)、東京国立博物館 (以下、トーハクと呼びます)に行ってきました。



平常展を総合文化展と呼称変更し、展示室も一部リニューアル記念ということで、
特別公開  1月2日~16日 (トーハクの所蔵作品のなかから選りすぐりの名品を期間限定で公開)
ちなみに主な名品として
 雪舟    国宝「秋冬山水図」
 狩野永徳 国宝「檜図屏風」
        国宝「古今和歌集」
 葛飾北斎 「富岳三十六景」
 尾形光琳 重文「風神雷神図屏風」
 円山応挙、伊藤若冲などなど
日本の宝といえる作品が、600円の入場料で見れるとは! (私は今日、年間パスポートを購入)

500枚ほど撮影。 作品の紹介はこの次にさせていただいて、今日は博物館の中を紹介します。

玄関のエントランスホール。 博物館に初詣とは「考えたなオヌシ・・・」です。


各所に真生流のいけばなが。(真生流家元 山根 由美氏の作品)


同(フィルター処理画像)


2階のホールバルコニーから



1階展示室の外の回廊から。  入り口ドアの重厚さ。



2階部分のドア。 壁面の模様が素晴らしい。





エントランスホールの階段脇にもいけばな。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館 楽器など

2010年11月11日 | アート デザインその他

日本美術の流れ「音楽」シリーズの最後です。

ハープのような楽器、「箜篌」(くご)。  古代東アジアで見られた楽器で晋の時代に中国に伝えられ、日本には天平時代に伝来したもので、正倉院にその一部が残っている。 東アジアから西洋に伝わったものがハープで、今も現役ですが箜篌は廃れてしまった。  胴部分の装飾が東洋風で面白い。



銅鏡と音楽?でしたが、文様に琴があらわされていました。



銀のかんざし。 年代を経て銀の輝きはありませんが、時の重みという価値が感じられます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立近代美術館 企画展「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」

2010年07月25日 | アート デザインその他

7月17日国立近代美術館で企画展を見てきました。
美術館で建築の展示・・・ ん?なのにテーマが 「建築はどこにあるの?」では、何の展示かワカラナイ!
で興味はなかったのですが、いつかの夕刊で紹介されているのを見て、若干、興味をひき行ってみました。
まず、撮影したものを見ていただきましょう。(撮影OKで撮った写真の投稿サイトまで準備されています。)http://www.flickr.com/groups/momat_where_is_architecture/




美術館入口の芝生に設置された竹細工の作品。 動物の群れを表現したもので、竹の影が面白い。
・建築家名  アトリエ・ワン Atelier Bow-Wow
・作品名      まちあわせ 
        Rendez-vous
・素材    竹、コンクリート試験体、鉄 



美術館1階のエントランスロビーからブラインド越しに



企画展入口をはいってすぐの作品。竹ひごのような線材細工の大集合体、向こうの見え方に面白さが  
・建築家名  中村 竜治 NAKAMURA Ryuji
・作品名    とうもろこし畑 cornfield
・素材     紙(バルカナイスドファイバー)、糊 


ミニチュアの椅子や小屋、テキスタイルの点在
作者によると、北海道の草原にピクニックに集まった人々に軽食をふるまうカフェとして設計した建築の1/3模型だとか。
・建築家名  中山 英之 NAKAYAMA Hideyuki
・作品名    草原の大きな扉 
         Door on the Prairie
・素材     木造





展示室に低い空洞のような空間をつくりそこにいくつかのオブジェを置いた作品。中にははいれません。
・建築家名  鈴木 了二  SUZUKI Ryoji
・作品名    物質試行 51 DUBHOUSE
         Experience in Material No51:DUBHOUSE
・素材     木、アクリル塗料、強化ガラス12mm、硬質ゴム、アルミニウム、鉄、合板、フロアサポート300type


この作品は暗い部屋の天井に赤いレーザーのスリットを並べ、床面に照射しています。
人がその上を通ると、人体表面にレーザの線が複雑な曲線となって現れます。 期間中には、ここでダンスパフォーマンスも行われます。  面白そう。
写真には撮りましたが、1秒以上のスローシャッターでブレブレです。 投稿サイトには、きちっと撮れた写真がアップされていました。 
・建築家名  内藤 廣 NAITOU Hiroshi
・作品名    赤縞  
         AKAJIMA(Red Stripes)
・素材     ミクスド・メディア



この作品も暗い部屋でかつ細長い部屋。スライドショーのように間欠的に窓からの景色が映写される。
・建築家名  菊地 宏 KIKUCHI Hiroshi
・作品名    ある部屋の1日 one day in a room
・素材     ミクスド・メディア




最後は伊東豊雄。一度TVで仕事ぶりを紹介した番組を見たことがり、名前は知っていた。
作品は、多面体が連続展開したもので、その中を通り抜けながら作品鑑賞。
・建築家名  伊東 豊雄  ITO Toyo
・作品名    うちのうちのうち  inside in
・素材     布、スチールパイプ、木、アクリル、紙、アルミメッシュ、ポリプロピレン、リノリウム
万華鏡ふうのもの



メッシュの多孔質の面




クモの巣状の複雑な曲線の交点に棘



六角柱の多面体の複合




タイトルの「建築はどこにあるの?」について。
この企画展のリーフレットに各作者のコメントが記載されている。  アトリエ・ワンのコメントにタイトルに関してこんな一文があった。(要約)
「最初、この企画展のテーマは”楽しい建築”が投げかけられていた。 現代の建築家のアプローチを肯定した姿勢があった。  その後 いつのまにか今のタイトルに変わった。   建築はどこにあるの?では建築家達と一線を画し、突き放した感じになった。 特に「の?」は否定的、非難するニュアンスがある。」

私がこの企画展で感じたのは、建築の構成要素である面、線、素材、空間、光などの構成要素に焦点をあて、各建築家が建築的思考で昇華したものをインスタレーションという空間表現で表した。・・・・です。 こう考えると腑に落ちるのです。 
「建築はどこにあるの?」としたこの企画展のCURTATORの狙いは、結局のところわかりません。 単純に構造体として完結した建築は展示されていないことを、夏休みの子供達に伝えることはできますが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び国立博物館 本館10  草木・魚貝画譜

2010年06月06日 | アート デザインその他

江戸時代に描かれた、草木や魚貝の画譜です。
実物を見て、その丹念さと美しさに驚きました。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Japan Blueの世界展4

2010年02月28日 | アート デザインその他

藍染め生地のバッグや座布団。 座布団はいい色で欲しいと思ったものです。



このポーチなどの文様の説明は発見できず。


物いれ
 

藍染めを見ていると、不思議と落着きます。


唐草模様は古くから親しんでいるのですが、新しさも感じます。


残りの文様です。  梅
 



菊と蓮らしい感じがしますが、もうひとつの花はよくわかりません。

 



文様の意味の説明を撮っていました。  前回の切れ網の模様は「幸運を寄せ集める」意味だったのですね。



会場風景。 この展示のことは何も知らずにホールに入ったのですが、楽しませていただきました。
本日が、最終日です。
また、今わかったのですが、この花みどり文化センタで、藍染め教室が開かれており、「吉祥文」、「花と流水」などテーマを決めて、取り組んだ成果の発表会だったようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Japan Blueの世界展 3

2010年02月26日 | アート デザインその他

6枚の藍染めを縫い合わせた作品


切れ網と吉祥の繋がりはわかりませんが、切れ網をデザインに用いる発想に感嘆。



蝙蝠(こうもり)の型紙。 これも吉祥文!


藤と蝙蝠



若竹



宝尽し

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Japan Blueの世界展 2

2010年02月25日 | アート デザインその他

吉祥文には熨斗(のし)が多く出てきます。

ウィキペディアから引用
熨斗(のし)とは、慶事における進物や贈答品に添える飾りである。黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形状をしている。祝儀袋等の表面に印刷された、簡略化されたものもある。しばしば
水引と併用される。
正式には熨斗鮑(のしあわび)と呼ばれて乾燥させた
アワビが用いられ、打鮑(うちあわび)という別名があった。



   知らなかった。 以下、展示会の説明と型紙を。





熨斗を含む藍染めの布は、昨日の全作品をまとめた布しか写していませんでした。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする