4月25日(土)夜のフライトでソウルへ
空港の入国審査が大混雑で、1時間半ほど並んだのには閉口。
何でも、土曜日は労働者のストライキがしょっちゅうとのこと。
泊まったホテルでも、翌日、ホテルの前で不当解雇を糾弾する
垂れ幕が張られ、労働歌が流れていて、労組活動が激しいことが
垣間見れた。
さて、朝食は女性軍お勧めのおかゆ。 なにせ、ソウルはご常連なので
おおせに従う。
アワビが入ったお粥。 800円ぐらいだった。 周りのお客も日本人が多い。
右上は餃子、韓国風の仕上げで、日本の王将餃子のような風味とは違うが、これはこれでおいしい。
朝食帰りに、撮った明洞(みょんどん)の通り。 日曜日なので通勤する人はほとんどいない。 夜はソウル有数の繁華街なので、ネオンが輝く。
さて、女性軍はショッピング、男性軍も各自、目的地にいくことに。
私はもちろん、美術館や博物館。 事前に調べていた、三星美術館Leeumにタクシーで。
全景写真ですが、レンガの建物が古美術品、右の黒い建物が現代美術の展示棟で、左の建物は企画展や教育棟になります。
いずれも、3人の海外有名建築家の手になる建物で、デザインに統一感がないのはこのためでしょう。
展示室はごく一部を除いて撮影禁止でしたので、リーフレットや、美術館の公式Webサイトから転載させていただきました。
まず古美術棟から
リーフレットの写真では、感じられないかもしれませんが、素晴らしい展示環境です。
ガラスケースには反射が写らず、暗い部屋に展示品が、宝石のように浮き出る照明。 さすがは三星。
4階青磁フロアのトップはこの青磁、素晴らしい。 完璧といっていいくらい整っている。
青磁半陽刻牡丹文長頚瓶
高麗、12世紀, 粘土
高33.5 口徑2.9 底徑9.7cm
3階粉青沙器/白磁のフロアでは魚文の壺に見とれました。 東京国立博物館・東洋館でも見ますが、これほど
精緻かつ大胆なデザインのものは初めてでした。
粉青沙器鉄絵魚文壷
朝鮮 15-16世紀
粘土
高27.7cm
宝物787号
3階の展示環境
2階は古書画、1階は仏教美術/金属工芸の展示フロアですが省略。
地階にまたがって、唯一の撮影OK作品
《重力の階段》 オラファー・エリアソン デンマーク
2014 アルミニウム、黄銅、ステンレススティール、LED照明、ミラーホイル、カラーフィルタホイル、変圧器
太陽系を光の輪で形象化した作品とか。
今度は、現代美術の展示棟です。
上の作品をもう少し鮮明に
ロニ・ホーン
((Roni Horn, 1955~ ))
十個の流動的出来事 2010
45.7 x 86.4~91.4 x 86.4cm
素晴らしいと思ったのはゲルハルト・リヒター、写真の技術を使って、面白く惹かれる作品になっていました。
ゲルハルト・リヒター
((Gerhard Richter, 1932~ ))
- 925-4 ストライプ
- 2012
デジタルプリント
300 x 300cm
次の作品は、数百枚にも及ぶ、実際のモデルの写真表皮を着た'写真―彫刻'
展示室の壁を背に座っている姿は、この部屋に入った瞬間、ドキッとします。
權五祥, (クォン・オサン)
(1974~)
- ビビディ
- 2009, C-プリント
84x141x66cm
次の作品は今年、水戸芸術館でもみた鄭然斗 (チョン・ヨンドゥ)の作品。
生活や旅で出会った20数名の平凡な人々が心に抱いている、叶えてない夢の話を聞いて、その場所と小道具と衣裳を揃え、
その夢が叶えたときの姿を演じさせる。
鄭然斗 (チョン・ヨンドゥ)
(1969~)
企画展も見ましたが、こちらはパス。
2階から、玄関側を見たもの。
古美術展示棟のまわりは、つつじが満開でした。
そのつつじをアップで。
玄関を外から。 若い女性のグループは美術館からの帰り。 入場者は、ほとんどが若い人だった。 日本の美術館、博物館は中高年が多いのですが
韓国は、若い人のアート熱が高いようだ。
美術館をでて、道がよくわからないので、途中の観光案内所(鉛筆で二重丸したところ)で日本語のこの地図リーフレットをもらい、地下鉄へ。
途中で乗換があり、出口がわからなくて、困っていたら地元の方が親切に教えてくれました。 親切な街です。 次は左下の国立中央博物館です。
この付近、南山の山麓近くで緑も多く、大使館が建ち並んでいます。
途中の世界料理通りでスナップ。 確かに外人が多い。