10年前の今日だった。夕方スタッフが帰り一人で仕事をしていると一本の電話。父親が倒れたと叔母が言う。それから冷たくなった父に会うまでの数時間のことを今でも鮮明に覚えている。当時携帯電話を持っていなかった為、実家と病院をあちらこちらクルマで駆けずり回って最後に息を引き取ったという病院の前に着いた時。ぞろぞろと家族や親戚が出てきた。私は間に合わなかった。父は67歳だった。そのとき母は56歳。私の姿を見つけた母は私の名を呼んだ。母娘は声を上げて抱き合って泣いた。4月なのに花冷えで寒い日だった。桜もまだ残っていた。あれからもう10年。あれからまだ10年。そして今日、実家の次女の小学校の入学式。今年は10年前のように桜は残ってない。会うことが出来なかった孫の入学を父も喜んでいることだろう。いつも母が言う。『おとうさんが見守ってくれている。』桜を見ると10年前のあの日を思い出す。父に頼りきりの母は少し強くなった。私はどうだろう。
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