魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

【「国民主権」の民主政治は直接民主制でしか実現され無い。】

2015-03-08 17:40:15 | 政治
 間接民主制の長所としては以下の点が挙げられる。

 直接民主制とは、代表者などを介さずに、住民が直接所属する共同体の意思決定に参加し、その意思を反映させる政治制度である。対になる概念として間接民主制がある。現在、ほとんど全ての国が間接民主制だが、ハンガリーのインターネット民主党のように、昨今の技術革新を積極的に活用することで直接民主主義への復古を目指す政党も存在する。

 直接民主制国民主権の原点であり、間接民主制と比較して、その決定には高い正統性が得られる。また、選挙制度などで制度が歪められる余地が少ない。

 賛否が分かれる議案では、直接民主制では50%以上の支持を得た案が採用される。しかし間接民主制(特に小選挙区制)では、50%以上の支持を得た人間が選挙で議員となり、議会では議員の50%以上の支持を得た案が採用されるため、理論的には1/4程度の意見が全体の意思決定ともなりうる。
 
 直接民主制では、各時点の各課題への民意が直接に反映される。従って、政策の決定権を国民の総てが持ち、政策の自己決定権の責任を国民一人々が持つことで政治に対する国民の意識は嫌が応にも高まることに成る。しかし間接民主主義では、選挙時の公約などと、当選後の議会での審議や議決の間には状況の変化などの時間差があり、また当選後に意見を変更する事が可能である。

 以上、長所に対して直接民主制の短所と其の解決策を掲げて見よう。

 直接民主制には、「無所属・小党乱立による政治の混乱を生じて、政策が決まり難い」と言うことを難点と摩る意見もあるが、我が目指す直接民主制は代表機関を一切認めず、元々、政党などの存在は全く認めるもので無い。政策が決まり難いのも民意の現われで、そも々、此の様に批判すること自体、間接民主制に志向を固定した漢が産形に囚われているのだ。

 次に、「意見交換・議論の困難」であるとの疑義について考える。此れも、思考が間接民主制に捉われた思考の停滞を示すものである。直接民主制には、俎上に載った政策について議論や意見交換は要ら無い。問題は、議決に掛ける政策を如何に俎上に載せるかである。此のことは非常に困難なことであるが、これについては政策を擬態として載せる為の集計の仕組みが必要と成る。一度、俎上に載せた政策は議決に向かって投票のみが残るだけである。

 「不正無き集計の困難」については、要は技術的問題である。どの道、集計には通信機器を使うしか無い。例えば、投票機器はケーブルに繋がて、映像で投票者の顔も確認出来る様なものが良い。色々工夫すれば最善のものが創れよう。

 「失政責任の住民への転嫁が正当化される」と言う批判には、そも々、直接民主制自体、住民に自己責任を負わせる制度である。


  以上、直接民主制の概要を説明して来たが、完全に機能する直接民主制は主権者としての自覚と政治への責任と義務を国民自ら引き受ける制度として優れた機能であると我は考える。


 

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