吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

俺も泣きたい

2014-05-10 19:25:42 | 日記
今日、さっちゃんとコンビニに立ち寄り、飲み物を選んでいると
いつの間にか、2歳くらいの、小さな女の子がよちよち歩いてきて
コアラのように、私の右足に腕を回してきました。

ずいぶん人懐っこい子です。
まさか、私をお母さんと間違えてはいないかと、辺りを見渡すと
お菓子売り場で、お菓子を選んでいる若い女性がいました。
すらりと背が高く、足も長く、化粧も濃く、そして巻き髪。

店内には、他にはお客がいなかったので、多分、この子のお母さんだと思われます。

と、どこをどう見たって、私とは見間違えようがないので
ああ、やっぱりとても人懐っこい社交的な子供の様です。

お母さんが、子供が足に留まって動けなくなっている私に気付き
「あ、すみません」
と、にっこり微笑みました。

しかし、その子は相変わらず私の足から離れず、相変わらずコアラ状態のままです。

私は、すっかり嬉しくなってしまい、更に、調子にのってしまい
その子を足からひっぺがして抱き上げました。

.........ん?

コアラの顔が、みるみるうちにくしゅっと歪み
くしゃみをする直前の様な顔になったかと思うと

ぎゃー!!

真夏のセミの様な勢いで、コアラは泣き出しました。

わー!!

予想外の反応に、私は慌てました。

さっきまで私の足に抱きついて、ニコニコ笑っていたくせに
一体どうしたというんだ!?

私の腕の中でぎゃーぎゃーと泣くコアラを、お母さんに引き渡そうとしていると
コンビニの店員さんが近付いてきて
「大丈夫ですか?」
と、尋ねました。

おーい!
それ以外に言葉が思い浮かばなかったのは分かるけど
それでも、「大丈夫ですか?」ってなんだーい?
私、お母さんの見ていないところで、つねったり殴ったりしていませんけどー?

お母さんは、にこにこ笑いながら
「はい、大丈夫です」
と、言ってくれましたが、店員さんも直ぐにはその場から立ち去れなかったようで
泣き止まないコアラとお母さん、そして私を見比べながら、その場にとどまっています。

「すみません、私が抱っこして泣かせてしまいました」

面倒臭いので、ありのままに状況を伝えると
店員さんは、尚も私に疑惑の一瞥を投げ掛けてから、レジの方へ歩いていきました。

なんなんだ。

ところで、さっちゃんはどうしたのかと、周りを見ると
少し離れたところで、ちらちらとこちらの様子を窺いながら
「私は一切関係がございません」
そんな表情をしていました。

意外とクールな子なのね、さっちゃん...。

そんな、悲しい出来事があったので
自分を励ますために(言い訳)、カエルのストラップ買っちゃったよ。