今日はお休みです。
風邪の方は、だんだん症状がひどくなり、喉のざらざらした痛みがとれず、鼻水もずるずる。
市販のお薬が効く気配がない。
これは、いけない。
自分が風邪をひいているという事実も気に入らないけれど
勤め先のご利用者さんたちにうつしてしまうかもしれないことが気に入らない。
今日は午後から、さっちゃんのピアノの発表会があるので
朝イチで病院へ行って、風邪のお薬をもらってきました。
そして、ピアノの発表会へ。
今年、さっちゃんが演奏するのは、ディズニー映画『ピノキオ』の、『星に願いを』です。
さっちゃんは、火曜日は水泳が体育館のトレーニングルームで運動
水曜日はソフトエアロビ (今月は、ヨガ)
木曜日はヘルパーさんと一緒に調理
金曜日はピアノのレッスン
そして、最近では、ショートステイで外泊することもあるので
なかなかピアノの練習をする時間が作れずにいましたが
ピアノの先生の励ましもあり、本人の努力もあって
昨日の段階では、ほぼ完璧に弾くことが出来ていたのですが
本番で、演奏前にお名前を呼ばれた時に、あがり症のスイッチがオンになってしまった様です。
ステージに向かう姿が、既にぎこちない。
私まで、どきどき。
それでも、一生懸命練習したお陰で、はじめから4分の3くらいまでは、ノーミス。
ところが、そのノーミスに安心しすぎてしまったのか、途中でつっかえてしまいました。
ピアノの音が止まりました。
静まり返るホール。
さっちゃんが、唾をごくりと飲みこむのが聞こえてくる様です。
楽譜を見るさっちゃん。
でも、頭が真っ白になってしまったらしく、どこで間違えたのか
今、どこを弾いているのかさえ分からなくなってしまった様で
表情を強張らせたまま、さっちゃんの動きは、すっかり止まってしまいました。
時間にしてみたら、ほんの数十秒の事なのですが
さっちゃんと私にとっては、長い、長い、数十秒です。
早く終わりたい!
終わらなくちゃ!
さっちゃんは、そう思ったのでしょうか。
唐突に、ラストの4小節から演奏を始めたさっちゃん。
じゃーん♩
とんでもなく強引な終わり方ですが、音は綺麗。
ぱらぱらと、あちこちで拍手が鳴り始めます。
そして、それを合図にするかのように、ドミノ倒しの様に拍手が広がります。
さっちゃんは、ピアノの前に立ち、客席に向かってぺこりとお辞儀をしました。
そして、とことこと、こちらへ向かってくるさっちゃん。
うんうん、頑張ったよ。
あなたのあがり症は、遺伝性だからね、仕方がないよ。
でもね、音はとても綺麗だったよ。
オルゴールみたいに、優しい音だったよ。
こうして、さっちゃんの、今年の発表会が終わったのです。
風邪の方は、だんだん症状がひどくなり、喉のざらざらした痛みがとれず、鼻水もずるずる。
市販のお薬が効く気配がない。
これは、いけない。
自分が風邪をひいているという事実も気に入らないけれど
勤め先のご利用者さんたちにうつしてしまうかもしれないことが気に入らない。
今日は午後から、さっちゃんのピアノの発表会があるので
朝イチで病院へ行って、風邪のお薬をもらってきました。
そして、ピアノの発表会へ。
今年、さっちゃんが演奏するのは、ディズニー映画『ピノキオ』の、『星に願いを』です。
さっちゃんは、火曜日は水泳が体育館のトレーニングルームで運動
水曜日はソフトエアロビ (今月は、ヨガ)
木曜日はヘルパーさんと一緒に調理
金曜日はピアノのレッスン
そして、最近では、ショートステイで外泊することもあるので
なかなかピアノの練習をする時間が作れずにいましたが
ピアノの先生の励ましもあり、本人の努力もあって
昨日の段階では、ほぼ完璧に弾くことが出来ていたのですが
本番で、演奏前にお名前を呼ばれた時に、あがり症のスイッチがオンになってしまった様です。
ステージに向かう姿が、既にぎこちない。
私まで、どきどき。
それでも、一生懸命練習したお陰で、はじめから4分の3くらいまでは、ノーミス。
ところが、そのノーミスに安心しすぎてしまったのか、途中でつっかえてしまいました。
ピアノの音が止まりました。
静まり返るホール。
さっちゃんが、唾をごくりと飲みこむのが聞こえてくる様です。
楽譜を見るさっちゃん。
でも、頭が真っ白になってしまったらしく、どこで間違えたのか
今、どこを弾いているのかさえ分からなくなってしまった様で
表情を強張らせたまま、さっちゃんの動きは、すっかり止まってしまいました。
時間にしてみたら、ほんの数十秒の事なのですが
さっちゃんと私にとっては、長い、長い、数十秒です。
早く終わりたい!
終わらなくちゃ!
さっちゃんは、そう思ったのでしょうか。
唐突に、ラストの4小節から演奏を始めたさっちゃん。
じゃーん♩
とんでもなく強引な終わり方ですが、音は綺麗。
ぱらぱらと、あちこちで拍手が鳴り始めます。
そして、それを合図にするかのように、ドミノ倒しの様に拍手が広がります。
さっちゃんは、ピアノの前に立ち、客席に向かってぺこりとお辞儀をしました。
そして、とことこと、こちらへ向かってくるさっちゃん。
うんうん、頑張ったよ。
あなたのあがり症は、遺伝性だからね、仕方がないよ。
でもね、音はとても綺麗だったよ。
オルゴールみたいに、優しい音だったよ。
こうして、さっちゃんの、今年の発表会が終わったのです。