父と、母に会いに病院へ行って来ました。
誤嚥性肺炎で入院し、もう4ヶ月近く何も口にしておらず、点滴のみで命を繋ぐ母。
腕と足は、かさかさに乾いた皮膚が、やっと骨を覆っている。
母の声は小さく、まるで、小さなため息のような弱々しさ。
母が何か言ったので、母の口元に顔を寄せる。
「あんたたち、全然役に立たない」
そうか、役に立たなくてごめんね。
「大変なことが起こった」
どうしたの?
何が大変なの?
「私に」
お母さんに?
具合いでも悪いの?
頷く母。
どこか具合意が悪いの?
「頭が」
ふっ。
父と私は、うっかり笑ってしまいました。
母は、口をへの字に曲げて言いました。
「笑ってる場合じゃない!」
そうだね、ごめん、ごめん。
役立たずな2人の、穏やかな時間。
誤嚥性肺炎で入院し、もう4ヶ月近く何も口にしておらず、点滴のみで命を繋ぐ母。
腕と足は、かさかさに乾いた皮膚が、やっと骨を覆っている。
母の声は小さく、まるで、小さなため息のような弱々しさ。
母が何か言ったので、母の口元に顔を寄せる。
「あんたたち、全然役に立たない」
そうか、役に立たなくてごめんね。
「大変なことが起こった」
どうしたの?
何が大変なの?
「私に」
お母さんに?
具合いでも悪いの?
頷く母。
どこか具合意が悪いの?
「頭が」
ふっ。
父と私は、うっかり笑ってしまいました。
母は、口をへの字に曲げて言いました。
「笑ってる場合じゃない!」
そうだね、ごめん、ごめん。
役立たずな2人の、穏やかな時間。