のびちゃんの「どうなるのよ日記」

病気したりケガしたり、なんだかいろんなことがありました。

1年前にいた場所

2012-03-11 | 2011.3.11東日本大震災
大震災から1年。3月11日。

前から決めてたんだ。
その日には、行こうって。

その場所。
私がいた所。


あの日は、ウンカちゃんと私と友人の3人でお昼ごはんを食べた後、
友人とさよならして、
そのすぐ近くのスーパーでお買い物。

お店に入ってすぐに、地震に遭遇。
陳列されていた物がドサドサ落ちて、
上を見たら非常灯がぐらぐら揺れて、
揺れが大きくてこれは危ないって思った時、
バチバチって、ショートするように、店中の電気が消えて、
音もなく真っ暗な場所になった。
少し揺れが軽くなったかなって時に、
ウンカちゃんの手を引いて、隣にいた人を促して、
近くのドアから、店の外に急いで出た。
まだ揺れてた。

ひどい揺れだった。

古いスーパーで、天井の上は駐車場になっている。
建物が崩れたら大変なことになる。
外に出て、建物から少しだけ離れて、携帯で速報を見ていた。


宇都宮震度6強。





今日3月11日、14時46分、
震災に遭ったスーパーに行くって決めてたんだ。
そこで、黙祷をするって。

不思議なものだよ。

偶然にも、ウンカちゃんがここにいる。
一緒に震災に遭遇したウンカちゃんが、帰ってきて、一緒にいる。

だから、一緒に行ってきた。


時間になって、店内に黙祷をしてくださいとのアナウンス。
ウンカちゃんと、ふたりで、目を閉じてお祈り。

知ってる店員さんがわたしらのところに来て、お話してくれた。
全国に店舗のあるスーパーだからね。
たくさんの従業員が亡くなってしまったんだって。
涙を浮かべていた。
「ありがとう」って。
お礼なんて、そんなこと言わなくていいのに、ありがとうって、泣いてた。

私もウンカちゃんも、涙が出て、しばらくそこでじっとしていた。



募金ぐらいしかできないけど、
祈ることしかできないけど、
犠牲になった方々や、今もまだ不便な暮らしをしている方々が、
私らのココロを成長させてくれたと思う。


震災で壊れた物をたくさん見た。
亡くなった方の話を聞いた。

でも、震災がきっかけで知り合った方々もいる。



誰も動かせない、大きな川の流れに、ゆっくり、ゆっくり、
流されているんだね。

流れの早いところ、遅いところ、
岩にぶつかりそうになったり、何もない緩やかな流れにのったり、

そうやって、生きているんだ。



店員さん、泣きながら、笑顔でありがとうって言ってくれた。
私も、笑顔で、さよならって言った。



また、来年、
同じ場所に行く予定。
忘れない。

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