(写真)「来年は群馬に来てね」とアピールする群馬県の実行委員=29日、熊本市中央区
熊本市内で開かれていた第56回全国保育団体合同研究集会(保育合研)は29日、閉会しました。会場とオンライン合わせて3日間で7200人超が参加しました。
文化企画は「語りで楽しむ 熊本のあぎゃん話 こぎゃん話」。語り師の寿咲亜似(すさき・あい)さんが、熊本弁で情緒豊かに肥後の民話を披露しました。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが記念講演。「皆さんは、子どもたちに平和をどうやって説明しますか」と問いかけました。
シリア、ウクライナ、パレスチナ自治区ガザで暮らす人々の思いを、写真と言葉で伝えてきた活動を紹介。生い立ちも交えながら、「差別やヘイトが根深い社会も平和とは言えません。心に残ったことを周りに話して、『どう思う?』と共に考えてほしい」と呼びかけました。
全国実行委員会委員長の長瀬美子さんが閉会あいさつ。「正解がない毎日だからこそ、保護者も保育者も研究者も、立場を超えて学び、語り合いたい。感じたことを園で広げて、来年の保育合研に一緒に参加する仲間をつくってほしい」と話しました。
地震やコロナ禍を乗り越えて、熊本で初めて開催された保育合研。全体会の司会を務めた熊本市の美心幼愛園の保育士(28)は涙を浮かべて、「初めての保育合研で不安もありましたが、『成功させよう』と実行委員会のみんなで気持ちを高めてやりきれました」と話します。
来年の保育合研は群馬、2011年以来の開催です。前橋市の社会福祉法人はとの会第二はと保育園の主任保育士(39)は、「保護者や保育者、子どもにかかわる多くの人たちで、子どもをまんなかに、楽しく取り組みたい」と語りました。
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