北海道の冬の気象条件は、道南/道央・道北/道東で大きく異なり、かつ、内陸部と海岸部でも驚くほど違いがある。私の住む道東(釧路管内)沿岸部は、降雪量が少ない上に、気温は氷点下15~20度くらいまで下がるので、土壌凍結深度は三尺を超えるのが普通である。耐寒性の強い樹木でなければ生育できない。
私の園芸・造園は、自然環境に逆らわないことを方針にしている。温室で冬にも花を楽しむ、という贅沢は全く考えていない。
落葉樹は、気温が下がり始めると、葉柄のつけねに壁ができ、葉の働きが弱くなる。茎に養分が流れなくなり、残った養分が紅や黄に変化し、やがて落葉する。冬芽は、冬の寒さに耐えられるように、何枚もの固い皮で覆われ、同時に、樹液も糖度が濃くなって、凍結に備える。内陸では、稀に樹液が凍って幹が裂けることがあるという。
落葉しない上段の三種(エゾムラサキツツジ・チョウセンヤマツツジ・ヨドガワツツジ)と下段右(エゾシャクナゲ)の冬芽も、落葉樹の場合と同じである。
中段の三種(エクスバリーアザレア・キレンゲツツジ・レンゲツツジ)と下段左(クロフネツツジ)は落葉する。下段中はチシマザクラ。
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