<第2給餌箱にスズメが入る> 「スズメさん、退けて下さいな、ここは<私たち>の餌箱ですから」 「<私たち>って、オレも仲間だよな、クロヒマワリ食べてんだよ」 「そちらにアワ・ヒエ、あるじゃないですか」 「ルッせーな、もー。シャーない、ちょっと譲ってやるか」 「やれやれ、スズメさんには困っちまうよ、臭い付いてる」 「邪魔されないうちに、大っきいの銜えて、と」 「さぁて、どこで食べよか」 「あっ、お爺さん、後ろから写さないでね」 「油断も隙もないんだから、後でお婆さんに言ってやろ」 「まずは、手近な餌箱のへりで」 「あれっ、なんか、ここじゃ落ち着かない」 「いつものツツジの枝に行こっ」