4月12日は、道南を除いて、北海道のほぼ全域が北方からの寒気に覆われ、各地で雪が降った。釧路でも一夜明けて、わが家の庭は冬景色に変わっていた。常緑のオンコがうっすらと雪化粧すると風情があり、気温が上がって雪が消えるまで、つかの間の目の保養を楽しんだ。日中も午後3時まで断続的に湿った雪が降ったが、積もるほどではなかった。
NHKテレビの朝7時半からの天気予報によると、春の降雪が終わる「等期日線図」は、いわゆる「桜前線」と呼ばれる「さくらの開花予想の等期日線図」とほぼ同じような形状を描いて北上するという。しかし、「桜前線」とは若干のズレがあって、5月上旬あたりが北海道における降雪の終わりであろうか。
北海道の「桜前線」は、「ソメイヨシノ」が生育しない道北・道東では、エゾヤマザクラかチシマザクラが開花の基準となる。道東の根室が5月下旬の開花で最も遅いせいか、残念ながら、道外からの転勤者の中には、「釧路や根室では桜が咲かない」と本気で信じる人もいると聞く。思い込みとは、げに恐ろしいことである。
左の地図は、気象庁が4月11日に発表した「さくらの開花予想(第6回)」による北海道地方の「さくらの開花予想の等期日線図」(気象庁のホームページから転載)である。暖冬のおかげで例年より早く花見ができると思っていたが、3月下旬から4月上旬が天候不順で、中旬も低温が続くため、平年並みと予測されている。帯広=5月8日、網走=5月16日、釧路=5月18日、根室=5月20日、いくら春の遅い道東といえども、花見の最中に雪は降らない。
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