厳しい冷え込みもなんのその、朝も早うから白黒ネコちゃんが庭に現れ、小鳥を狙う。危険を察知しスズメとオオカワラヒワは一斉に飛び去ったが、シメは近くのオンコの枝に移動して様子伺い。あれれっ、ツグミのツグちゃんがサラサドウダンの根方できょとんと蹲っているではないか。
「おーい、ツグちゃん、猫だぞ」とタック爺。「えっ、どこに」とツグちゃん。
「あいつ、鈍いからな、危ないっ」とシメさん。
「むふふ、いただきだっ」とネコちゃん。
緊張の一瞬。辛うじてネコちゃんの襲撃をかわし、ツグちゃんは小枝の中に潜り込む。うーむ、食物連鎖上位の猫といえども狩は難しいのぉ。