七月二十三日十五時四十分、国道391号を釧路に向かって走行中、南標茶でタンチョウのつがいの一方が悠然と国道を横断しているのを発見。女房はジムニーを道路左端に寄せ、一時停止して渡り終えるのを待った。
タンチョウは、左手の酪農家の出入り口に入り(画像<左>)、そのまま庭先に進んで(画像<中>)、視界から消えた。奥にある牛舎の餌場に向かったと思われる。もう一方は、右手の牧草地に引き返した。
この時季に人家の近くに姿を現すのは珍しいことで、給餌活動による個体数増加と人慣れが原因だろう。棲息数が増えれば事故死も生じ、タンチョウの場合は飛翔中に電線に触れるケースがほとんどで、交通事故死は聞いたことがない。 エゾシカの交通事故死(画像は七月三十一日午前七時、道道53号<釧路鶴居弟子屈線>奥オソツベツで撮影)は稀ではない。私は七月中に二度目撃した。棲息数の異常な増加で頻繁に道路を横断するうえに、突然道路に飛び出すので、走行する自動車は避けようがない。特に夜間は注意を要する。道庁は、保護獣としての狩猟制限を緩和し、バランスの取れた自然環境保全策を講じるべきだろう。
ヒグマの自動車による交通事故死は比較的稀だが、列車との衝突事故(画像は、平成二十年九月八日、JR根室本線〈厚岸町〉のトンネル内で列車と衝突し死亡したヒグマ、<MSN産経ニュース 08.9.13>から転載)は珍しいことではないらしい。若いヒグマの強い好奇心が原因という。
野生動物、特にタンチョウヅル、キタキツネ、ヒグマが人間と接触する機会が増えたのは、人間の側に主原因があるので、私たちには、安易に餌を与えたり、餌をあさる場を作らない心がけが求められる。
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