六月二十一日の田舎家敷地草刈り余録の二つ目は、やはり往復の道中のことだが、樹木ではなく動物。
北海道では、道東に集中していたエゾシカの農林業被害が、上川・日高・胆振管内にまで拡大し、対策に頭を悩ませている。
平成十九・二十年度と雌成獣捕獲目標に達しなかった知床岬では、エゾシカ越冬数が急増し、「環境への影響は深刻で、越冬地の森林では樹皮食いによるイチイなど特定樹種が激減している」(6月26日付『釧路新聞』第1面)という。このままでは、世界自然遺産としての厳しい規制を維持できなくなる可能性もある。
国道391号を釧路から野上峠まで北上する間、写真上段のように、エゾシカの群れを見ることが多くなり、二十一日早朝には、塘路近くの路上に、車にはねられたメスジカが一頭横たわっていた。
エゾシカとともに、キタキツネの個体数増加も大きな問題である。
人慣れしたこのキタキツネは、私たちがシウリザクラの花の写真を撮るため駐車した所に近づき、逃げる素振りも見せない。国道上で餌を与えられているのだろう。
キタキツネが媒介するエキノコックスは、今や北海道全域が感染地域となっているので、山菜採りで山には入るときは注意が必要である。
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