タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪田舎家の敷地の藪に埋もれたフサスグリ(11年)≫

P1180004 父は物好きな性格で、私が少年の頃は、敷地内にスモモ・ハタンキョウ・ナシ・リンゴ・ブドウ・クリ・グースベリー・フサスグリなど多くの果樹を育てていた。クリはどういう品種か記憶にないが、冷涼な気候のせいで、毬だけで果実は実らなかった。今はほとんどが処分され、フサスグリ数株が往時の名残を留めるのみである。
 昨年秋、女房が試みに果実を採取し自家製ジャムを作ったところ、結構な味に仕上がった。気をよくした女房は、今季はラズベリーと同様に、フサスグリのジャム作りを計画している。
P1180008P1180071
 フサスグリは、今、花が満開で、移植の適期ではないが、五月三十一日夜、女房がシイタケ採りの予定を突然変更し、六月一日は、フサスグリの小株を田舎家から持って来ることになった。大株の端を僅かばかりスコップで掘り取るのは簡単だが、如何せん髭根の少ない灌木で、土壌が十分に付着した状態というわけにはいかなかった。僅か三十分足らずの作業で根をビニール袋に収め紐で括って終了。昼食後、山でウド採りをして四時半に釧路に戻った。フサスグリはかなり葉が萎れていたが、すぐ北側のツルウメモドキの横に定植、灌水するといくぶん元気を取り戻した。挿し木で十分発根する丈夫な灌木なので、今年の花は結実しなくとも、来年は間違いなく復活する。ルビーのような小果実を楽しむことができるだろう。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「園  芸」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事