十一月十九日の<検索からのアクセス>に<ヤマベの写真>というのがあったので、ご期待に応えて未公開写真を提供する。
何の変哲もない、体長15㌢のヤマベなので、アクセス氏は失望されるかもしれないが、このヤマベは、珍しい釣り方を紹介するためにここに載せた。
今は女房と二人でもっぱらイクラの餌釣りだが、以前は、阿寒川中流の気に入りの釣り場に、ルアーか毛針を用意して一人でふらりと出かけた。 ルアーでは48㌢のニジマス、フライでは32㌢のヤマベがこれまでの最高記録だが、リールを使う大物狙いは好きではない。毛針釣りは、馬素を用いる伝統的なテンカラではなく、左図のように、プラスチックの小さな浮きを使って数個の毛針を瀬に流す、全く自己流の釣り方を工夫しながら実践した。
長さが手竿の1.5倍くらいの道糸(1号)の先に、15㌢間隔で0.8号・10㌢の糸が付いた四個の毛針を順次結わえ、先端にハリス止めを付ける。最先端の毛針の糸の長さが意外に微妙で、釣果に影響する。手竿は、韓国製の硬調小継ぎ<渓春>3.9㍍が使い易くて気に入っている。
毛針は自分で巻く。細めのヤマベ5号針に0.8号の糸を付け、バイスに固定する。意匠は、実際の小昆虫に似せるより、意外と簡略な方が食いつきがよい。最後の絹糸の結び目に、爪楊枝で接着剤の玉を作り着色して完成となる。
川面で浮き球を揺らしながら毛針を小刻みに踊らせる。ヤマベが食いつくと、繊細な仕掛けを痛めないため竿を立て、しなりを利用して岸に寄せる。二匹つくこともあり、心躍る至福の一瞬に竿を持つ手が緊張する。
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