春の遅い道東でも、三月の末になると、厚い氷に覆われていた小川がいつの間にかせせらぎを取り戻し、岸辺にはフキノトウが顔を出し、花を咲かせ始める。
3月30日、晴天だが気温は五度、冷たい風の中を女房と二人で原野の春を探しに出かけた。小川の陽の当たる岸辺で、女房が小さなミツバを見つけて写真を撮ったが、撮るだけで、まだ採るには早い。好天が続けば一週間で、と期待したが、あいにく31日も曇天で気温が低く、4月1日は雪の予報である。
釧路市では、中心街を少し離れると、路傍で早々とフキノトウを見かけるが、さすがにこれを採る気にはならない。
北海道のフキはアキタブキで、地下茎から葉と花茎を立ち上げ、葉柄は、いわゆるフキとして食用となる。フキノトウは若い花茎だが、雌雄異株で花の形が異なる。この日は、典型的な開花株が見あたらないため、4月5日に別の場所で撮影した。
右の黄色っぽい花が雄株で、左の白い花が雌株である。もう少し暖かくなり丈が伸びると、雄株は星形の花冠から花粉を飛ばし、まもなく枯れる。雄は短命!
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