俗に「二度あることは三度ある」というではないか、釧路方面交通安全協会では、今年度、五月に発覚した北海道警察釧路方面本部釧路運転免許試験場の施設使用料に関する不明朗な経理を発端に、七月には、無資格職員による停止処分者講習と違反者講習が常態化している事実が指摘され、とどめは、十二月の<セクハラ捏造解雇>訴訟、と不祥事が続いた。
無資格職員に停止処分者と違反者講習をやらせているのは、警察幹部OBが会長や理事を占める安全協会の横暴な人事管理に不満を持つ嘱託職員の資格所有者が次々と辞め、補充が間に合わないためだということは、内情を知る人たちの間では周知の事実である。警察は安全協会とグルだから、知らないふりをしているのだ。
天下った警察幹部の給与を確保するため、道庁に虚偽の申告や請求をすることに、安全協会は何の痛痒も感じはしない。協会の運営方針に逆らう嘱託職員に無実の罪を着せ懲戒解雇することなど日常茶飯事だろう。
釧路安協帯広分室の元嘱託職員・渡部徳夫氏が、「会議での発言がセクハラやパワハラだとして懲戒解雇された」(12月19日付『北海道新聞』第25面〈第3社会〉)のを不当として、昨年十二月十五日に釧路地裁に提訴した訴訟は、裁判所が五月に和解を勧告し、十月に双方が和解案を協議した結果、渡部氏側の主張「懲戒解雇の事由はない、セクハラは捏造、解雇を撤回し未払い賃金を支払う」が認められた。
これに対して、同協会の安藤純博会長は、「詳しい説明は受けていないが、和解が成立してよかった」(同新聞)と、反省も何もない無責任な発言をしている。公益法人の会長として恥ずかしいと思わないか? やがて天罰が下るぞ。
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