老前整理で伐採したオンコ③の抜根作業は七月二十二日に着手したが、私の身辺が多忙を極め放置され、八月七日にようやく完了となった。明治から昭和三代にわたって、営農を目的に本州から北海道の原野に入植した人たちが、森林を切り開いた後に馬と人力のみの抜根作業でいかに難渋したか、身をもって知らされた。女房の根気強い手助けがなければ、たった一株ながら、私一人ではできない難業だった。
さぁ、焼くなり煮るなりどうとでもしてくれ、と言わんばかりの憎らしい面構えを見てもらいたい。重量五㌔のハンマーで四方を叩いても微動だにしない。
丸一日を要して、一本ずつ太根の周囲の土をシャベルで取り除き、チェンソーで切断する単純作業の繰り返しで抜根作業を終えた。掘り返した土を埋め戻した場所には、来春、フサスグリ・グースベリー・ラズベリーを植える予定が既にできている。
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