大学生の大麻取締法違反事件が多発している中、二月十五日、京都大学(写真は、『ウィキペディア』から転載)法学部二年生が乾燥大麻所持の現行犯で大阪府警南署に逮捕された。
昨年秋以来、慶応・早稲田・東京理科・法政・関西・同志社と大学生の摘発は引きも切らない。
法政大学では、昨年十月の学生六人による大麻事件の後、「弁護士も入れた調査委員会を設置して調べ」(2月14日付『北海道新聞』夕刊・第11面)た結果、十四日、さらに八人の吸引が確認され、「無期停学処分にした」(2月16日付、同新聞・第29面〈第1社会〉)と公表している。 西村周三・京都大学副学長は、二月十五日、書面で、「誠に遺憾。早急に事実関係の把握に努め、適切に対処したい」と、今後の学生指導の徹底を書面で発表した。
翌日の学内での記者会見(写真は、09年2月16日23時の<MNS産経>ネットニュースから転載)で、副学長は、社会を騒がせたことを陳謝し、「教員が学生一人一人に連絡を取る『ローラー作戦』で個別に使用防止を呼びかけていく方針を明らかにした」(同ネットニュース)が、戦後、雨後の竹の子のように数多く設立された駅弁大学ならいざ知らず、旧帝大の学生も幼稚化したものだ。ノーベル賞受賞者が多いと自慢するのはどの大学だったか。
世間の若年層には、「シンナーはかっこう悪いし、覚せい剤は怖い。でも大麻はカッコイイ」(平成20年12
月12日付『讀賣新聞』第35面〈道総合〉)という意識が広がっているそうだが、そんなものは、チンピラの意識に過ぎない。今や、チンピラが旧帝大に入学する時代になったのだ。老年も壮年も青年も若年も、完全に箍(たが)が緩んだ己(おのれ)を異と思わない腰抜けばかりだ。
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