<近くにデントコーン畑があるのに牧草地で…>
10 月最後の日の『北海道新聞』夕刊・第1面に、鶴居村下久著呂の収穫後のデントコーン畑で、オオハクチョウに混じって、タンチョウが落ちこぼれた実を啄む写真が大きく掲載されている。ひと飛びすればデントコーンが食べられるのに、幌呂原野南西部の牧草地で、2羽が並んで餌を探しているのが見られた。
タンチョウは雑食性。通常は湿原で昆虫・ドジョウ・カエルなどの動物質の餌を食べる。しかし近年、生息数が増加するにつれて、畑の作物の若芽を食害するケースが発生していると言われる。冬期間の餌付けが定着し人間と接触する機会が増えたせいか、時には酪農家の庭先にも悠々と姿を現す。あげくに送電線に引っかかったり、車と衝突する事故も起きるから、餌付け一辺倒ではない何らかの対策が必要だろう。