四階楼
2017-02-17 | 武道
5段までの昇段審査も近い。本日は連れ合いと上関の四階楼に。四階楼は古くから海上交通の要所として栄えた港町、上関室津に建つ洋風の木造建築で窓にはステンドグラス、内外には凝った鏝絵が施され明治初期に西洋建築を見よう見まねで建てた(擬洋風というらしい)当時の日本人の心意気が伝わってくる。建築者は維新の志士小方謙九郎(長岡外史の父)、高杉晋作が結成した奇兵隊参謀を経て、維新後は官職には就かずこの地で回船問屋,汽船宿を営んだのだそうだが、文明開化の象徴のようなこの四階楼は現在、静寂の中に立つ。嘗ては人と物が行き交っていたであろう室津、江戸の風情や諸藩の情勢など最新の情報が集まっていたであろう室津、吉田松陰、高杉晋作の常宿(肥後屋)跡なども近くにあるという。今は人の姿もほとんど見る事のないこの地で多くの志士が集い船出して行った姿を想像してみると文明開化の音が聞こえたような、、。
来年は明治維新150年。果たしてこの国は何処に向かって行くのだろう。
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