鬱屈とした日々ではありますので、それこそ気晴らしは重要ですよね。
我が家ではある日、突然
「百人一首を買いに行こう!坊主めくりがやりたい!」
と夫が提案してきました。
こちらとしてはですね、ええっ!っと。
百人一首って、あの高尚な遊びだよね、私ひとつも覚えてないけど・・。
(学生の頃、覚えたはずだけど、ひとっつも出てきませんでした 笑)
そもそも坊主めくりってそんな突発的にやりたくなるものなのか?という疑問はあったものの、特段反対する理由もありませんし、じゃあ買いに行こうとなりました。
買いに行くとなると、それはそれで夫が「え!いいの!?」と驚いていました 笑
そして、本当に百人一首だけを買って帰ってきました。
我が家はどうもだめです。こうだと決めると、謎の行動力が発揮されてしまいます。
物事の是非は、置いておくからこまったものです。
それでおやつくらいの時間に「坊主めくり」をすることになったのですが。
ルールはいたって簡単、絵札の方を全て下にして置き、参加する人が順番に表に返して、姫の札が出たらそれまでの札を自分のものにする、男性の札は何も起こらず、坊主の札が出ると自分の持ち札を全部はきだす。そして最後に1番多く札を手元に残した者が勝者というものです。
要するに、全部、運次第のゲームです。
実力は何一つ発揮されることはありませんので、子どもも大人も遠慮なし!
そして。
坊主がいいタイミングで出続けるので、勝負は大体終盤が本番です。それまではめくる遊びって感じで。
それで、まあ我が家の法則ですよね。
夫が6連敗しました。
初戦は、我が家の福娘がもちろん勝利しました。
ルールもわかったし、勝つこともできたしで娘は勢いづいて、どんどん勝利をおさめていきました。
私もなんだかんだで勝ちました。
で、夫は負け続けました。
「なんでだよー、勝つまでやる!」
と主張する夫に、もうそろそろゲームに嫌気が差してきた我々は
「まあ、こんなふうにパパが不運な方がこの家は安定しているってことよ。」
みたいな、追い討ちをかけるようなことを言いったところ
「ぼうずめくりしたいって言ったのは、ぼくなんだああ!」
と嘆くので、もう笑いが止まりませんでした。
しかしですよ。
このゲーム至って失礼ですよね。
「わあ!ぼうずがでたあ!」
「ぼ・う・ず」「ぼ・う・ず」
「ぼうず、やだあ!」
・・・いやいや、お坊さんってすごくありがたい人なんじゃなかったっけ?
と幼い子どもに悪い教育を施してしまったと反省しつつも、楽しいひとときを過ごしました。
こうして、我が家の百人一首の思い出が始まりました。