これは本気でやばいです。
健忘とか忘れっぽくなったとかではない。脳の機能が落ちたとしか思えないんです。
どんな具合かというと、私はサザエさん状態とよく表現していますが、
「アレ?私、何しにここに来たんだっけ?」
という状態。
よく、冷蔵庫に来たはいいものの、何を取りに来たんだったか、と悩むサザエさん。案外戻ると思い出すのよねーとばかりに居間に戻り、あっ!そうだったわ!なんて展開です。
こんなのはどなたでも日常茶飯事なのでしょうが、私の場合はこれが基本なのです。
お化粧は、できないことが多かったですが、それでもしなければと思う日はあります。それを忘れたりするのです。出かける時にあれ?となる。
忘れるとかいうことを想定しなかったことまで忘れるので、それに気づいた時は自暴自棄になるか呆然とするか、当初はそんな感じでした。
ということで、毎朝の日課として、メモ帳にやるべきことを書きます。
外出予定の時はカバンに入れるものも書きます。
予定された外出ならば前日に大体の荷物を用意しますが、突発的な場合は朝にまずメモします。
元気な時からTodoリストとして活躍してるのが付箋です。
1枚1リスト、終わったらはがす。
冷蔵庫に日をまたぐリストは管理していました。
私の健忘対策は
メモ帳
付箋
という超アナログなやり方で今も乗り切ろうとしています。
やっぱり便利です。先人の知恵!
ただ、情け無いなぁと思うのがメモ帳に並ぶやることリストが
せんたく
そうじき
ゴミ捨て
食事
ごはんをたく
化粧
持ち物
ティッシュとハンカチ
ウエッティ
お菓子セット
ゴミ袋ほじゅう
みたいに、当たり前のことが並ぶのです。
当たり前のことこそ忘れるんですよね。
だから、仕方ないんですけど、なんでこんなこと書くかなあって思いながら書いて、書いたのに忘れたし!みたいなことも往々にしてあるという、抜群の健忘ぶりを見せつけます。
親戚のお家に行こうとか、運動会などの行事の時は、主人と荷物はダブルチェック。忘れて泣くことが続いたので、ダブルチェックをしようということになりました。
勉強なんてもちろんもってのほか。予定は全部忘れます。毎日何回も手帳を開けて確認します。予定がないことを。
幼稚園のお迎えの時間なども、容易に経過するので、目覚まし時計が鳴るようにセットしてありました。
そして極め付けは、起こった出来事を記憶できないことでした。覚えられないのです。
記憶がない、という状況に陥るほどの具合がどんなものかはわかります。頭に霧がかかったようにどんよりしており、何より目がおかしくなります。よく見えませんし、開けられません。
年少の時の運動会の朝、それがわかったらしいのですね。
朝からわんわん泣いて、もうおしまいだとわめく私を担ぐように家族は連れて行ってくれたらしいです。主人が閉口した思い出のひとつとしてよく挙げます。両親を呼んで連れて行ってくれたと。娘はどうだったんだろう。
泣いた記憶は多少あるけれど、案の定運動会の記憶はありません。
私の手から、思い出がこぼれ落ちて流れていくのは、苦痛に耐えてまで生きる理由がわからなくなる、最悪の症状でした。
ホルモンの欠乏という現象は、更年期とか、ホルモンバランスなんて軽い表現があるし、誰もが生きていれば自然と起こるのだから、なんて思っていましたが、なんら耐えがたい症状を引き起こしてくれます。心身共に機能を衰えさせてくれる、実はかなり兇悪な現象なんだと知りました。