様々の本を引用して、私家版の万葉集論集成としていきます。
goo,アメブロ併載。
「酒井香ちゃんのブログ」も宜しく。
写真は今回無し。
否といへど強ふる志斐のが強ひがたり
このごろ聞かずてわれ恋ひにけり
(Ⅲ:236)
‘No more,’I say to her,
Yet Shihi insists on telling
me her tales;
Lately I have not heard them,
And I miss them now!
-By the Empress
Ina to iedo shiuru Shihi noga
shiigatari konogoro kikazute
ware koinikeri
‘No more,’
I say to you,
Yet you urge,
‘Tell me,tell me.’
So I continue;
then you say,
‘It is Shihi
who insists.‘
-By Shihi
(45;p.19,p.322 ;“The Manyoshu”;The Nippon Gakujutsu Shinkokai;Columbia Univ.Press)
ちなみに、志斐嫗の返しの歌は、
否といへど語れ語れと詔らせこそ
志斐いは奏せ強語と詔る
(Ⅲ:237)
「御歌は皆、対象のとらへ方が的確であり、表現に過不足が無い。感興が表現以上に溢れすぎる所も、表現丈が張って内容の欠乏を感じさせる所も無くて、適当な釣合の中に不即不葉離を持する。」
(p.124;“10 持統天皇”;森本治吉氏「万葉集研究 上」;斎藤茂吉氏;岩波書店)
「二つ(志斐の返しと)は諧謔的問答歌であるから、即興的であり機智的でもある。その調子を詞の繰返しなどによって知ることが出来る。しかし、お互いの御親密の情がこれだけ自由自在に現はれるといふことは、後代の吾等には寧ろ異といはねばならぬ程である。」
(p.125 「萬葉秀歌 上」;斎藤茂吉氏著;岩波新書)
3冊ともいい本なので買ってください。
+主のお恵みが皆様に。
+主に賛美と感謝。
2013年6月11日
乗倉寿明記す
goo,アメブロ併載。
「酒井香ちゃんのブログ」も宜しく。
写真は今回無し。
否といへど強ふる志斐のが強ひがたり
このごろ聞かずてわれ恋ひにけり
(Ⅲ:236)
‘No more,’I say to her,
Yet Shihi insists on telling
me her tales;
Lately I have not heard them,
And I miss them now!
-By the Empress
Ina to iedo shiuru Shihi noga
shiigatari konogoro kikazute
ware koinikeri
‘No more,’
I say to you,
Yet you urge,
‘Tell me,tell me.’
So I continue;
then you say,
‘It is Shihi
who insists.‘
-By Shihi
(45;p.19,p.322 ;“The Manyoshu”;The Nippon Gakujutsu Shinkokai;Columbia Univ.Press)
ちなみに、志斐嫗の返しの歌は、
否といへど語れ語れと詔らせこそ
志斐いは奏せ強語と詔る
(Ⅲ:237)
「御歌は皆、対象のとらへ方が的確であり、表現に過不足が無い。感興が表現以上に溢れすぎる所も、表現丈が張って内容の欠乏を感じさせる所も無くて、適当な釣合の中に不即不葉離を持する。」
(p.124;“10 持統天皇”;森本治吉氏「万葉集研究 上」;斎藤茂吉氏;岩波書店)
「二つ(志斐の返しと)は諧謔的問答歌であるから、即興的であり機智的でもある。その調子を詞の繰返しなどによって知ることが出来る。しかし、お互いの御親密の情がこれだけ自由自在に現はれるといふことは、後代の吾等には寧ろ異といはねばならぬ程である。」
(p.125 「萬葉秀歌 上」;斎藤茂吉氏著;岩波新書)
3冊ともいい本なので買ってください。
+主のお恵みが皆様に。
+主に賛美と感謝。
2013年6月11日
乗倉寿明記す