秋の少しあたたかな今日のような日は
裏山から鳥たちの会話が飛び込む。
子だくさんでやっとのことで子どもたちを1人前にしたコジュケイのおかみさんは
夢見がちにボーっとしているヒバリを見て言いました。
「あんた一体何を夢見てるの?まあほんとに暇なことだよ!」
ヒバリは振り返って興奮気味に言いました。
「あのね、春にどんな歌を歌おうかしらって、そのことばかり考えてたの。ああ、愛する喜び。歌う喜び」
「あんた独り身なのに愛だの恋だの、よく言うよ。(笑)あんたはいつも片思いじゃないさ。」
ヒバリはちょっと横目でコジュケイのおかみさんを見て言いました。
「愛されることなんかいいのよ。私は愛すればいいのよ。愛されることなんか考えちゃいないのよ。人の想いなんて常に移ろうもの。頼りになんかしてはいられないの。だったら自分の心に忠実に愛すること、そして歌うことなのよ♬」
コジュケイのおかみさんは、空を仰いで笑顔で夢見てるヒバリを見て言いました。
「こりゃ重症だわ。(笑)現実見てないからね。まああんたはそれだから春の陽気が来れば空高く飛んで歌いまわるんだろうねえ。わたしゃまた卵産んで子育て始まるし、こどもたちに大きな声でこっち来なさい❢って毎日叫ばなきゃならないのよ。」
そう言えばコジュケイは大きな声で
チョットコイ、チョットコイ、って叫んでますね。(笑)
私は工房の中でそんな冬の鳥たちの地鳴き等を聞きながら
一人でクスクス笑ってます。
鳥たちの話を想像したり。
あ、それから今日は
近くの野田石油さんのガソリンスタンドに
車検の代車のガソリンを満タンにしてる時
空にそのあたりの鳶たちが旋回して集まっていたので
ザワザワしました。
「みんなどうしたの?」
そしたら奥さんが何か食べ物を持ってきました。
「待ってるでしょ?」
うんうん。
奥さんがやおら食べ物を空に高く投げました。
素晴らしい滑空❢
素晴らしいキャッチ。
ところが1羽だけ
下手な子がいるんです。(笑)
その子に
「こっちよ〜!」
道にポテッ。
あらら。どの世界にも鈍くさい子はいますね。(笑)
しかしその子も必死で道路にタッチアンドゴー。
「かっこいいよ〜」
と、思わず声をかけました。
奥さんは私に
「あの子達挨拶に来るんよ。ほら、今もお礼言ってるよ」
見上げると旋回して
ピーヨロロ。
ご挨拶してる〜❢
私はとてもとても嬉しくなりました。😀✌️
わあ~。
何だかとても嬉しくなりました。
鳶の、物語もできそうですね。