ちょっと大変なお願いなどあり
きなこの声がとまらない。(笑)
久しぶりに夜なべ仕事で
工房にいたら
きなこの声が裏から。
「夜更かし遊びしてるんじゃないのよ。お仕事なのよ。大変なのよ。」
そう言っても言っても
にゃあ~にゃあ~声をかけてきます。
遊ぼ。遊ぼ。
夜更かしのねこの国へようこそ。
夜更かし得意じゃないのよ。わたし。
眠いのよ。とっても。
でも、もうちょっとだけ段取りつけなきゃできないのよ。
にゃあ~にゃあ~。
そうそう。
にゃん
にゃん
にゃんにゃん
にゃあ~
歌っているの?きなこ
夜に私に歌うならそりゃセレナーデよね。
夜想曲。
にゃんことしてあなたは歌がうまいのかしらね。
ちょっと低めの声で優しく歌ってくださらないかしら?
私は高い声の殿方よりも
低い声の殿方のお歌が好きなのよ。(笑)
にゃん
にゃん
きなこの声が裏からずーっと続いてる。
私が
は~い。は~い
って返事しながら作業してると
その声にあわせて
にゃん
にゃん
何だか嬉しくなってきました。
夜更かしのねこの国の王様はどなた?
私はピアノを弾こうかしら?
それともリュートをかき鳴らし
羽根のついたお帽子をきなこにかぶせて
金の縁取り金ボタン
赤いべっちんのお洒落なコートを着せてあげる。
あなたのブーツはイタリアの革よ。
お洒落して一緒に馬車に乗りましょう。
まあ素敵素敵。
今日は猫背はだめなのよね
シャンと背筋を伸ばしてね。
だってお月さまの向こうまで飛んで行くのだから。
私も薄いサーモンピンクのドレス着てもいいかしら?
白いレースの襟飾り。
ちょっとお化粧してみました。
髪飾りを忘れたわ。
それから輝く首飾り
私は持っていないのだけど。
きなこの魔法で
紫の木の実を宝石に変えてくれるかしら?
にゃん
にゃん
にゃんにゃんにゃん
そんな事を歌いながら
夜更かし仕事を終えました。(笑)
間に合うのかしら?
なんとかなるかしら?
成り行きだわ。
きなこの声がとまらない。(笑)
あんたも一緒に歌ってるのよね。
上手だわ。
日付が変われば
馬車もかぼちゃになっちゃうので
私もかぼちゃになる前に
お仕事終えなきゃねえ。(笑)