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先日、ビワの種の効能についてブログで
”抜粋”して紹介したものがありましたが、
健康食品の店で購入したものであるとのことでしたので、
安全性については全く心配していませんでした。 すみませんでした。
私は、薬剤師なので
ビワの種よりも成分である、アミグダリンについて気になりました。
アミグダリンは、体内のβーグリコシダーゼにより加水分解され、
ベンズアルデヒドやシアン化水素になります。
シアン化水素 これは毒性があります。
そもそもアミグダリンはビタミンではないと思います。
ビタミンは、体内で酵素が活性化するために必要な補酵素としての働きがあります。
人間が生きていく上で欠かせない栄養素です。
体内ではつくりだす事が出来ず、外から摂取するしかありません。
アミグダリンについては体内の必須栄養素でもなく、欠乏症の症例も報告されていません。
癌細胞にはβーグリコシダーゼが多く含まれているため
癌細胞に特にシアン化合物が作用して癌細胞をたたくと言っています。
癌細胞をたたくと思いますが、生体内にはβーグリコシダーゼは広く分布しており、
少なくとも正常細胞にも含まれており、影響があると私は思います。
また、正常細胞には、ロータネーゼ?
という保護酵素があって無害な物質に変えてしまうため影響がありません。とも言っています。
これについては疑問です。
ビワの種の成分アミグダリンが、”毒をもって毒を制す” 的作用で
抗ガン作用が有るかどうかは、否定しませんが、
健常人が無理をしてまで摂取しなくもいいかなと思います。
なので、私は香ばしい味もあり、苦みがある ビワの種の微粉末は
工夫してまで食するのは中止します。
健康食としてのビワ酒や梅酒はいいと思いますけどね・・