三が日も終わって地元の方以外は帰省なんかで それぞれに交通機関を
使ったかもしれない、新幹線なども代表的な帰省の取材スポットで、必ず
テレビなんかに出てくる その新幹線も ”揺れ” は結構激しく感じることがあるけど
航空機の揺れに比べると 横揺れが主ですね JRの関係者に言わせると
レールがその原因の大半だというけど そこいらは誰も検証できないのでね
それはさておいて 横揺れで特に激しいのが湘南新宿ラインの電車だけど
以前に大型車両の手乗り陸送をやってたとき 車の納品後に東京まで
この電車を利用したら それは凄い横揺れで驚いたことがあるね
あとで鉄道や電車に詳しい友人に聞いたら それは台車が手抜きなんだよと
教えてくれた 今日はそんな話なんだけど読んでくれるかな
福知山線の電車が脱線したときの台車は この写真のような台車で
ポルスタレス台車と言われるもの
(ポルスタレス台車)
見ても良くわかんないと言う方が 殆んどだろうけど 要するに 揺れ枕(ポルスタ)が
無い、中央にあるクッションダンパーだけで電車を支えているわけで 非常に不安定な構造
かたや 京浜急行が採用していて頑強に変更を拒否している 優れものがこれ
(ポルスタ台車)
この構造は高速(時速100キロ以上)で走行しても横揺れは軽微で心地よいのが特徴
かたやポルスタレス使用の電車は現実的に100キロでリミッターが掛かるようになっている
それ以上出すと危険!だからだね
東京メトロも台車をポルスタに変更したようだけど良い判断だよ
要は たった1トン軽くなってメンテナンスが少し早くできるという理由で
乗客の乗り心地や安全を軽く考えるのは良くないね。
さてさて もう眠くなったですか?
ここからは航空機の揺れについて少しお話します
レールなんて銀河鉄道じゃないから引いていないのが飛行機ですけど
宙に浮いてるわけだから その揺れ方は全方向に及ぶのは判るよね
普段に飛んでる場合は地上の法則と変わりないけど いったん狂うと
上下反転などもあり得るわけね

ここで皆さんが遊園地でコースターに乗ったときに感じれるのは
主にですが 縦揺れ(pitching)と 横揺れ(rolling)ですが飛行機の場合
これに偏揺れ(yewing)と言うのがあります
進行方向に向かって斜めになることです
それがどうした?って思うかも知れませんが

日航123便の事故は垂直尾翼を失い このヨー安定性を失ってから
激しいダッチロールに見舞われたことで機長の半時間に渡る格闘も
虚しく無に帰すことになったのです。
このヨーイングを見るために、ある意味で原始的な方法を使います
それは”紐”なんですが 写真を見ると判るように 車で言うところの
”ボンネット”に線を描いておいて それにヒモが乗れば まっすぐに飛行してる
とわかるわけです これは戦闘機の機関銃発射の時にも重要なことで
機体が斜めで発射しても当たりませんからね
(機首に引かれた線と垂れ下がったヨーストリンガー)
(向かい風は吹いていないので垂れ下がってます)
航空機はなんらかの原因で 操縦系の油圧が無くなったりしてエンジンだけで
操縦コントロールしなければなくなることがあります それをフゴイドモードと言いますが
今までこの状態で無事に着陸できたのはDHL貨物機だけだと聞いています
現在は研究も進んで エンジンをコンピューターで制御して着陸できる
システムも開発されています。
新年会でお酒を飲みすぎてフゴイドモードを通りすぎて”スゴイドモード”に
ならないように気をつけているトムです
最後までお付き合いありがとう 今年も宜しく!