男の仕事って考えていたら やはり平和の時代には
今を維持するだけの事くらいしかないので 危険はあまり感じないけどね
危険と言えば鉄砲玉が飛んでくるのが戦争ばかりじゃないね
その昔の第2次世界大戦のUボートは有名だけど 対するイギリスは
輸送船を撃沈されるので アメリカからの物資が届かない なので
どうしてもこのUボート潜水艦を沈めたい そこで男たちは考えたね
Uボートに限らず 昔の潜水艦と言うのは昼間は潜航していることが多い
航空機の索敵に遭遇すると かなりヤバイのでね
この時はバッテリーで航行するのだけど 長くはもたない
そこで、夜間ともなれば浮上してディーゼルエンジンを回して
暴れまくるわけ ついでに充電もするって寸法なんだ
(映画Uボートより)
皆さんは”リーライト”ってご存知だろうか、多分知らないと思うけど
夜間の敵Uボートを探すために 航空機前方に取り付けたライトなんだよね
イギリスの沿岸航空隊司令部にいたリー大佐が開発したサーチライト(探照灯)で
なんと2200万カンデラの強力ライトで上下左右の可動式だった これに
水上レーダー(AVS-MK2)を組み合わせて ウエリントンに取り付けて
油断しているUボートを夜間に撃沈しようと考えたわけね
(ビィッカーズ ウエリントンMK8)
ここからが本題なんだけど "男の仕事" っていうのはこのような仕事だよ
このレーダーは8km手前からUボートを感知できたので 見つけると まず
飛行高度を80mに落としてUボートに接近していく 距離1.6kmくらいからが
勝負の分かれ目になる リーライトを点灯!2200000カンデラ!!
さらに飛行高度を15mまで下げて 爆雷を投下する
書けば簡単そうだけど 中には高度を下げすぎて海面に接触して 任務終了?!
周りは真っ暗闇の海上だからね リーライトだけが頼りです
(夜間飛行中のコクピット内)
対するドイツ海軍もUボートに即席の電波探知機を取り付けた これがひどい物で
通称ビスケークロス(メトック2)と言って十字に組んだ木の棒にアンテナ線を張ったもので
波長1.3~2.6mの電波を感知できたのだけど 敵機を感知すると
潜水艦は急速潜航!となるので アンテナは船内に格納しないといけない
置き去りにすると流されてしまう それくらい初期にはチャチな道具だった
おまけに船内からケーブルを張り出しているので 収納できないと
ハッチが閉まらず
浸水して やむを得ず再浮上するなんてこともあったらしい
現在の進歩したレーダーなどもある意味で戦争によって誕生して行き
必要から生まれるものがやはり便利な道具や機材として残るわけね
そして
そこに至るまでには 優秀な男たちが数多く死んでいったことも事実なんだ
戦争はしてはいけない 文明の進化など少々遅れても良いのだよ。