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嗜好な事や色々の思った事を再び書き連ねます。

姉歯事務所、偽造事件

2005年11月22日 22時30分28秒 | 兜町の乞食
 雑感と言う事でも良かったけど、経済のネタなので、このカテゴリーにします。

この表題の事件って、かなりヤバイ感じがします。
まぁ、誰でが見ても、局地的な事件としては、十分に大事件なんだろうけど、
筆者が言う意味は、結果的に日本経済全体に、大きな悪影響を及ぼす大事件に発展する可能性を危惧して居ます。

 と言うのは、この倒壊しそうなマンションやホテルと言うのは、住人保護の観点から、
絶対に保障をしなければいけない。と言う動きに成るでしょう。
 でも、この問題はお金が減りはしても、生み出す様な類の事件では無く、
損失以外に何物でも無い訳です。
でも、誰かが保障しなければいけないでしょう。
では誰が?と成った場合。

一番に考えられるのが国です。
特に今現在の担当省庁の大臣が、財政再建よりも福祉など国民の権利を重視
と言っている政党の人なので、絶対に国庫から有る程度捻出すると思うのです。

唯でさえ財政難で喘いでいるのに、この大量赤字国債発行(予想)で、
更に拍車が掛かるでしょう。
最悪、既に既定路線と成っている、消費税増税の、税率にまで影響が出て来るかも知れません。
そうしたら、家計にも大きな影響が出ますね。

それに、それだけでは済まないと思います。この問題は、マスコミが嬉々として取り上げている為に、
今後も三菱ふそうの、”ハブベアリングもげ一家殺傷事件”。の様に、
その後、同業を執ように粗探しする為に、次から次と同じ様な問題が噴出する事でしょう。
そうなると、問題の長期化が予想されます。
損失金額も莫大な物に成るでしょう。

 現在、損害保険会社は、この欠陥マンションに住んで居る住民で契約者が居た場合、
法律的にも保険を支払わなければいけない。との見解を示して居ます。
 また、新規に加入申請された場合でも、責任が住民に無い為に断われないとも言っています。
これで、まず、災害等が起きた時に、打撃を一番受ける損害保険会社の損失は、
災害発生時並に甚大と成るでしょう。
 また、この事件が切っ掛けで、建設会社・不動産会社の(クレーム扱い)建て直し費用も、莫大でしょう。

 これにより、マンション・一戸建ての販売が、最近好調と言う事で、ミニバブルの様に成って居た状況で、
投機目的で不動産を買い漁っていた人達が土地の値を吊り上げた。
と言う事も有るので、消費者の購入控え等で消費減退し、需給バランスが崩れると、
一気に潮目が変わり、再び急速下落する可能性が有ります。

 これらの動きから、建設会社や不動産会社の損害は多く、酷い場合は経営困難に陥り、
再び倒産ラッシュが始まるかも知れません。
 すると、それらに大量に融資していた銀行の資金が、大量に不良債権化する事が考えられます。

 まだ、見渡した所、目だってこの様な観測を立てる人は居ないようですが、
筆者は、かなり今回の事件が、経済的にも危険な事件じゃ無いかな?
と危惧しています。

筆者の単なる杞憂で有れば良いのですが…