～春アラカルト～

～春の昼の月の～もうどうでもいいんです～



下界から
昇ってくる
花の香りの
霞の
底に
ピンクの漣
苺ミルクの掻き氷
今、
そんな感じのものしか食べられないんです


ウエハスみたいにどんどん透き通って消えそうじゃないか
って
下の下の一等下の底の老桜がゆう


う~~~~~~~ん
私
昼の月ですから
仕方ないんです
パリン
て
もう、クシャかもしれない
けど、
どうぞ
一口に
食べちゃってください










～春から始まって、今～きゃ~~~~~~～



綺麗に写る　白
が撮りたいの
と、
シャッター
押した
ら、
次には
真紅のワンピース
着てくる
けれども
君の
白い肌と
青い血管と
ワンピースの真紅
いいでしょ普通撮るでしょなのに
(嫌よ
(白じゃないもの
って
君って意地悪だね、いや、だったね
僕は胸の血管撮りたいだけなのに
医学的理由だけなのに
シャッター押したら
変質者って
凄い顔して睨んだ
君の
血管を
僕は
今、
思いっきり吸ってる
夫になった吸血鬼


知らない君は毎朝
私貧血みたいなのって
ポパイみたいにホーレンソウ
それも、ドレッシングもかけないで
むしゃむしゃ食べてる










～飛ぶ　ナァ～



地下鉄でゆこう
とゆうと
「う~~~~ん」
じゃあ、バスにする?
「う~~~~ん」
じゃあじゃあ・・といったら
「きのうブティックで　今年の春告げ鳥の羽かったの」
って、
ひらひらしてみせる
それじゃあ、ちょうちょだろう
って
捕まえて
引張って
地下鉄へ


飛びたとうとしたり、
するなよ


ふーーぅ


混んでるんだから
羽
開いたりしないでよ