ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~ハイビスカスのきみ~

2013-08-23 13:12:52 | 2007・4~2009・3に、かきました
大気は
高熱に喘いでいた
きみは
紅に縁どられて
一陣の涼風
のように
咲き






陽炎は
深くため息をついて
まだ
畳んでいた
きみの折り目を
うながし
ほどき
きみの
とまどいを
なぞる
しぜん
きみの花脈は
細く
赤く
花芯







花芯は
混じりけを
梳き落としたような
さらにさらなる



きみの
白は
あの人の白を
ひらく
潮に焼かれた瞼
その伏せた底に
かならず
ひと弓
凛とならしてた

くちづけのおもいで
指を這わせると
一矢
わたしの
心を



て、











大気は
ますます
高熱に喘いで
きみは
こらえきれずに
花粉の真っ黄を吹きだす
陽炎は
それを
ひと流れの姿にして
花芯の
白に
掲げる


わたしの真っ黄
はこがれる
素肌
もう
すっかり
女になってる
この
わたしを
あの人の
白に
そっと
添わせ
る夢


喘ぎ
つづけて
ついに
大気は
蜃気楼

ながした


陽炎は
その楼に
きみを
捕りこめ
艶やかに
漂わせる


たゆたう
薄桃色の
花片
うわむ
かせ


おしひろげ


て花脈から流れでた
真っ赤、




花芯に掲げられた真っ黄











一陣

ハイビスカス
















(季節の花300さんから画像おかりしました。ありがとうございます。)