大気は
高熱に喘いでいた
きみは
紅に縁どられて
一陣の涼風
のように
咲き
始
め
て
た
陽炎は
深くため息をついて
まだ
畳んでいた
きみの折り目を
うながし
ほどき
きみの
とまどいを
なぞる
しぜん
きみの花脈は
細く
赤く
花芯
へ
と
零
れ
る
花芯は
混じりけを
梳き落としたような
さらにさらなる
白
きみの
白は
あの人の白を
ひらく
潮に焼かれた瞼
その伏せた底に
かならず
ひと弓
凛とならしてた
白
くちづけのおもいで
指を這わせると
一矢
わたしの
心を
射
抜
い
て、
わ
た
し
を
赫
く
し
た
大気は
ますます
高熱に喘いで
きみは
こらえきれずに
花粉の真っ黄を吹きだす
陽炎は
それを
ひと流れの姿にして
花芯の
白に
掲げる
わたしの真っ黄
はこがれる
素肌
もう
すっかり
女になってる
この
わたしを
あの人の
白に
そっと
添わせ
る夢
喘ぎ
つづけて
ついに
大気は
蜃気楼
を
ながした
陽炎は
その楼に
きみを
捕りこめ
艶やかに
漂わせる
たゆたう
薄桃色の
花片
うわむ
かせ
ら
れ
おしひろげ
ら
れ
て花脈から流れでた
真っ赤、
で
き
み
は
花芯に掲げられた真っ黄
を
裂
く
き
み
は
一陣
の
ハイビスカス
(季節の花300さんから画像おかりしました。ありがとうございます。)
高熱に喘いでいた
きみは
紅に縁どられて
一陣の涼風
のように
咲き
始
め
て
た
陽炎は
深くため息をついて
まだ
畳んでいた
きみの折り目を
うながし
ほどき
きみの
とまどいを
なぞる
しぜん
きみの花脈は
細く
赤く
花芯
へ
と
零
れ
る
花芯は
混じりけを
梳き落としたような
さらにさらなる
白
きみの
白は
あの人の白を
ひらく
潮に焼かれた瞼
その伏せた底に
かならず
ひと弓
凛とならしてた
白
くちづけのおもいで
指を這わせると
一矢
わたしの
心を
射
抜
い
て、
わ
た
し
を
赫
く
し
た
大気は
ますます
高熱に喘いで
きみは
こらえきれずに
花粉の真っ黄を吹きだす
陽炎は
それを
ひと流れの姿にして
花芯の
白に
掲げる
わたしの真っ黄
はこがれる
素肌
もう
すっかり
女になってる
この
わたしを
あの人の
白に
そっと
添わせ
る夢
喘ぎ
つづけて
ついに
大気は
蜃気楼
を
ながした
陽炎は
その楼に
きみを
捕りこめ
艶やかに
漂わせる
たゆたう
薄桃色の
花片
うわむ
かせ
ら
れ
おしひろげ
ら
れ
て花脈から流れでた
真っ赤、
で
き
み
は
花芯に掲げられた真っ黄
を
裂
く
き
み
は
一陣
の
ハイビスカス
(季節の花300さんから画像おかりしました。ありがとうございます。)